テクノロジー

2020.04.24 15:00

宇宙x食の未来構想 JAXA共創プログラム「SPACE FOODSPHERE」が始動


SPACE FOODSPHEREの理事のコメントを紹介する。
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小正 瑞季
リアルテックホールディングス グロースマネージャー
SPACE FOODSPHERE 代表理事

「人類の宇宙への生存圏の拡大、地球の限界、大規模な自然災害やパンデミックの発生。地球生命史におけるこの重要局面において、私たちは何を考え、何をすべきなのでしょうか。ワクワクしながら宇宙を目指して困難な「食」の課題に挑戦する。それが地球における重大な「食」の課題解決にもきっと繋がる。未来の子供たちが好奇心を開放してワクワクしながら幸せに暮らし続けられる世界、その礎を創っていきたいと思います」
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菊池 優太
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 新事業促進部 事業開発グループ J-SPARC プロデューサー
SPACE FOODSPHERE 理事

「いよいよ商業宇宙旅行がスタートする2020年、世界の宇宙開発は月・火星も見据え新たなステージに向かおうとしています。この取り組みは、極限環境である宇宙を目指すことで地球の課題解決を加速させる、そして地球と宇宙の共通課題に取り組むことで宇宙開発を加速させる、という新たなアプローチへの挑戦です。業界や国などあらゆる垣根を越えた情熱あるプレーヤーの人知の糾合によって、新しい未来の創り方、イノベーション創出をカタチにしていきます。さあ共創しましょう、宇宙から世界を変えるために」

田中 宏隆
シグマクシス
Smart Kitchen Summit Japan Organizer/Director
SPACE FOODSPHERE 理事

「ここ数年、フードテックが世界で盛り上がりを見せている背景には、SDGsに代表される「食に関わる社会課題の解決」の必要性と、食が本来持つ「多様な価値」へのニーズの高まりがあります。宇宙環境での長期生活の拡大は、閉鎖環境における地産地消モデルや、人らしく生きていくための食・調理の価値の見直しでもあります。こうした背景もあり、宇宙×食の追求は、地球上の社会課題や食の価値の再定義を進めることになるでしょう。そして今、COVID-19により、閉鎖環境での食の在り方や移動に制限がかかる状況下での新たな地産地消モデルが求められています。SFSの活動を通じて、世界の明日をさらに豊かで夢の溢れるものにしたいと考えています」

村上 祐資
極地建築家
フィールドアシスタント代表
SPACE FOODSPHERE 理事

「未来は変えられない。僕らが本当に変えられるのは過去だ。」これは僕が極地で暮らす人たちから学んだ、未来への姿勢です。未来とは過去の営みや歴史の上に根を張り、生きていく姿勢から生まれるもの。今日の僕たちの課題への姿勢は、未来の人類からはどんな過去に映るのでしょう。新しいことに手を出す興奮よりも、過去を預かり、背負い、怖気づく姿勢に、未来はちゃんと応えてくれるような気がしています」

笠岡(坪山)宜代
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所
国際栄養情報センター 国際災害栄養研究室 室長
SPACE FOODSPHERE 理事

「宇宙食×災害食。宇宙はもう遠い存在ではない。地上の災害食のエビデンスが宇宙での食事に活用されているのです。宇宙と災害時は、生活環境も健康課題もとても良く似ているから……これからは、宇宙での食が地球を救う番です。宇宙の食から「ワクワクする防災備蓄」をつくり、みんなが備えることで、災害にまけない地球が作れるかもしれません。食の可能性を「エビデンスTOアクション」で広げて行きましょう!」

*1 JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)について
宇宙ビジネスを目指す民間事業者等とJAXAとの対話から始まり、事業化に向けた双方のコミットメントを得て、共同で事業コンセプト検討や出口志向の技術開発・実証等を行い、新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す新しい共創型研究開発プログラム。新規マーケット創出活動や異分野糾合のための場づくりなど、事業化促進に資する活動を含めて約20のプロジェクトを現在進めている。
J-SPARC公式WEBサイト>>

*2 SPACE FOODSPHEREの名前の由来について
人類にとって欠かすことのできない食(FOOD)をコアとしつつ、地球環境、資源、生態系、人、経済、文化など食を取り巻く全体(SPHERE)を表現した造語です。宇宙時代の食を宇宙(SPACE)から捉え直すというミッションに基づき、SPACE FOODSPHEREという名称とした。

*3 月面基地コンセプト1.0と食のソリューションの前提と検証事項
・2040年代に月面に最大1000人が居住可能な基地を想定(100人/基地×10基地)
・南極基地等の極地生活における豊富な経験値をベースとした初期的な人員計画と動線/習慣の設計(極地建築家 村上祐資)
・食料生産や資源循環等に関する技術的な実現可能性の初期的な検証
・食料生産や資源循環に関する初期的な物質循環シミュレーション
・地球からの物資輸送の低減と現地資源利用の最大化

PR TIMESより

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