ビジネス

2020.04.23

アップルミュージックが新たに52カ国に拡大、世界167カ国に

Photo by Sharaf Maksumov / Shutterstock.com

アップルは4月21日、デジタルサービスの提供エリアを拡大するとアナウンスした。アップルミュージックに関しては、アフリカの多くの国やアジア、欧州やカリブ海地域の52カ国で新たにサービスを開始し、6カ月間は無料で利用可能にする。

さらにアップストアは新たに20カ国で利用可能になる。

「新たにアップルミュージックが利用可能になる52カ国では6カ月の無料トライアル期間が設けられ、アフリカ・ナウやアフロビーツ・ヒット、ガーナ・バウンスなど現地向けにキュレーションされたプレイリストも楽しめる」とアップルは声明で述べた。

アップルミュージックには現在、6000万曲以上の楽曲が収められ、世界167カ国で利用可能になっている。

一方でグーグルミュージックが対象とするのは63カ国にとどまっており、スポティファイの場合は80カ国となっている。新たな国でサービスを開始するためには、権利者の許諾が必要で、交渉に長い時間を要する場合もある。

ただし、フランスの音楽ストリーミングサービスDeezerは、世界187カ国で利用可能だ。

アップルの今後の収益性を考えた場合、サービス部門は非常に重要だ。アップルはかつてのようにiPhoneの出荷台数を開示することをやめており、その代わり、アップストアやアップルミュージック、アップルアーケードなどの利用人口の拡大に注力している。

アップストアの場合、一般的にアプリ経由の売上の30%がアップルの取り分となる。さらにアップルミュージックと同様なマネタイズのスキームが、アーケードやiCloudにも導入されている。

アップルアーケードやポッドキャスト、iCloudのサービスも新たに20カ国で利用可能になった。

アップルミュージックが新たに利用可能になるのは、下記の国々だ。

アフリカ:

アルジェリア、アンゴラ、ベナン、チャド、リベリア、マダガスカル、マラウイ、マリ、モーリタニア、モザンビーク、ナミビア、コンゴ、セネガル、セーシェル、シエラレオネ、タンザニア、チュニジア、カメルーン、コートジボワール、コンゴ、ガボン、リビア、モロッコ、ルワンダ、ザンビア

アジアパシフィック:

ブータン、モルディブ、ミャンマー

欧州:

クロアチア、アイスランド、北マケドニア、ボスニアヘルツェゴビナ、ジョージア、コソボ、モンテネグロ、セルビア

ラテンアメリカおよびカリブ諸島:

バハマ、ガイアナ、ジャマイカ、モントセラト、セントルシア、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、スリナム、タークス·カイコス諸島、ウルグアイ

中東:

イラク、クウェート、カタール、イエメン

オセアニア:

トンガ、ソロモン諸島、バヌアツ

編集=上田裕資

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