フランシスコ教皇、スコッチは「本物の聖水」と冗談飛ばす

Photo by Vatican Pool/Getty Images


この読みは正しく、英国のエリザベス女王も2014年に初めてフランシスコ教皇と面会した際に、スコッチウイスキーのボトルを贈っていた。教皇はまた、受け取るウイスキーの産地についてえり好みはしない。バーボン愛好家のある神父は2018年、誰もが欲しがるパピー・バン・ウィンクルの23年ものバーボンウイスキーを教皇に贈る写真をソーシャルメディア上に投稿。ボトルを見た教皇は、「非常に良い」バーボンだと述べたという。

4~5世紀のスコットランドにキリスト教とともに蒸留の技術を持ち込んだのが修道士だということを考えれば、教皇のウイスキー(特にスコッチウイスキー)への愛は至極まっとうなものだ。また、ウイスキーについて初めて記した文書は1494年のリンドーズ修道院(現在ではウイスキーの蒸留所となっている)でのもので、「生命の水」を指す「ウシュクベーハー(Uisge Beatha)」の材料となる麦芽が届けられたとの記録だった。ウイスキーという言葉はこの「ウシュク」が語源となっている。

こうした証言を踏まえると、残る謎はフランシスコ教皇が上質なアイリッシュウイスキーが好きか否かのみだ。きっと、そのボトルを自身のコレクションに1本加えることを悪くは思わないだろう。

編集=遠藤宗生

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