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2020.05.08

“スーツに見える作業着”が、タピオカミルクティーに次ぐ大ブームに オアシスライフスタイルグループ社長・関谷有三のヒットの法則

家業を継承した水道設備事業、タピオカミルクティーブームを牽引した「春水堂(チュンスイタン)」「TP TEA」などの飲食業、“スーツに見える作業着”で業界に一石を投じ躍進するアパレル業、およそ縁のない3つの事業を成功に導いた人物がいる。オアシスライフスタイルグループ代表取締役・関谷有三だ。

一見バラバラに見える多角的展開だが、彼の中では大きく筋が通っているという。ではそれらを貫く信念はいったい何なのか。その戦略的発想術のトップシークレットを紐解く。


仕事のモチベーションのバロメーターは社会性があるかどうか


「その仕事は誰を喜ばすことができるか。社会的な価値があるのか。何かを手がけるとき、最初に考えます」

おおらかでポジティブなエネルギーとともに、関谷有三は話し始めた。倒産寸前であった社員数名の水道設備の家業を受け継いだときに、事業の社会性を考えるようになったという。

「家業の再建に対し、モチベーションを人一倍高くもってやり遂げるために、どうしたらよいのかと考えました。そこで浮かんだのが、喜んでもらえたお客様の笑顔だったのです。一人ひとりの、ひいては地域全体のよりよい生活を実現するお手伝いができたこと、これがモチベーションになりました。そして全国展開を実現できました」

その後その喜びを国境の外へも広げようと訪れたアジアの地、台湾で、名店「春水堂(チュンスイタン)」に巡り会い、そのお茶文化に心を打たれた。

「直感で、これは真によいものだとわかりました。このお茶が伝える本物の世界観は、きっと多くの日本人を喜ばすことができると確信しました。2010年当時の日本では、誰もが口を揃えて“アジアンカフェで成功した例はない”“飲食業は甘くない”と反対しましたが、私は揺るぎませんでした。本物の価値は、いつかは伝わる。むしろ私が最初に気づくことができたビッグチャンスなのだと。

当時、「春水堂」は海外へフランチャイズを出店しないことをポリシーとしていました。さまざまな国の大企業や飲食チェーンによる交渉が頓挫するなか、3年かけて創業者の心を動かし、海外初となる第1号店を代官山に出店することができたのです」


「春水堂代官山店」は、タピオカミルクティー発祥の店として人気の台湾カフェ「春水堂」の海外初出店店舗。2013年のオープン時は、3時間待ちの行列ができるほどの盛況ぶりだった。現在は国内16店舗にまで拡大している。

もちろん新たな事業を立ち上げるのは、一人の力ではできない。そこに“世界でいちばんやりたいことができる会社”を標榜するオアシスライフスタイルグループの個性的な社員たちの力が加わることで、関谷の想いは推進力を増していった。

「弊社のPDCAを回すスピードは非常に速い。もちろん、これには理由があります。採用基準を自分が“一緒に遊びたい”と思える人間としていることです。例えば子どもって、新しいゲームの遊び方を夢中になってあっと言う間にマスターしていきますよね。それを会社でも実現できれば、仕事も加速するはずなのです。

オアシスは毎日が文化祭のような雰囲気です。皆が遊びのように熱中・集中して取り組むから、数々の失敗を早く多く生み出し、改善し、そして驚くようなスピードで事業を成功まで導ける。この強みはどこにも負けないと思っています」


グループブランドのテイクアウト専門ティースタンド「TP TEA」は現在9店舗を展開中。左から、タピオカミルクティーソフトクリーム(コーン)、(カップ) 530円 ~、大粒タピオカミルクティー 550円、タピオカ抹茶ラテ 550円(すべて税抜き)

 タピオカミルクティーの次に手がけた“スーツに見える作業着”


国内で16店舗にまで拡大した「春水堂」、さらにはそのテイクアウト形態のティースタンドとして現在9店舗ある「TP TEA」でタピオカミルクティーブームを牽引した関谷の動向は、業界内外から注目されていた。しかし彼が立ち上げた次の一手は、誰も予想しなかったアパレル事業だった。

「そもそもは弊社の水道設備事業の作業着をリニューアルしようと思ったことが発端。どうせなら最高のものをつくりたくなる。そして、世の中にないものをつくりたい。一方で、以前から大嫌いだった堅苦しくて動きにくいスーツをなんとかしたいと思っていた。作業着のように着やすく動きやすい、それでいてスーツのようにフォーマルに見える新たな発想の服はできないものかと考えたのです。

さらに、作業着であれば、洗えるのは当然のこと、毎日洗濯できるものにしたい。突き詰めていくうちに、どうしても理想の生地が見つからず、最終的に2年かけて生地自体を開発するまでになってしまった。何度もトライ&エラーを繰り返し、抜群のストレッチ性があり、毎日洗濯することができる『ワークウェアスーツ(以下、WWS)』は誕生しました」

世界初ともいえるWWSは同社のスタッフのモチベーションアップにも一役買った。WWSを着用して意識を高くもって働くスタッフの姿は取引先ヘまで伝播して、大手デベロッパーから「ウチの会社にもぜひ導入したい」と、関谷のもとに依頼が舞い込んだ。従来の作業着ともスーツとも違うWWSは社会的にも大きな意味があると気づき、関谷は事業化を決意する。

WWSは“スーツに見える作業着”というキャッチーなコピーとともに大きな話題を呼んだ。山形の米農家がスーツ姿で農作業する様子などが国内外さまざまなメディアで報じられた。しかし、その一方で「スーツをなめるな」「作業着をなめるな」と両極からの罵声も飛んできたという。

「それだけではなく、有名アパレルのバイヤーに“誰も欲しがらない”“神に誓っても売れない”とまで言われました。最近ではさまざまなメーカーから“洗えるスーツ”というものも発売されていますが、とても毎日は洗えない。だから自分としてはWWSこそが、働く方々のニーズに最も応えた服だと思っていたのですが」

当初は苦戦したものの、WWSは伊勢丹などの大手百貨店で試験販売され、驚くべき売り上げを叩き出す。快進撃の始まりだ。その売れ方は、コンセプトのインパクトから疑問符をもちながらも、試着した客の大半が感激して続々購入していくという特殊なものだった。“デパートで誰が作業着を買うのか?”という周囲の反対を押し切って試験販売を手がけた百貨店担当者は、その後大きな社内賞を獲得したという。

いまではその着心地、機能性からWWSは、わずか2年でユニフォーム導入企業400社以上を数えるまでに成長した。ECサイトでも品切れを起こすほどの売れ行きだ。さらには現場の熱望の声から、女性向けのラインナップも拡充している。

いまでこそ異例の躍進を遂げているが、世に認められる前いち早くWWSの価値を認めた人物がいた。

ビームスから袂を分かち、ユナイテッドアローズを立ち上げた伝説の人物・重松理(現・UA名誉会長)である。重松はWWSの可能性を一目で見抜き、「これはこれからの時代のスタンダードになりうる」と太鼓判を押した。同時に重松個人としてオアシスライフスタイルグループに顧問として参画し、プロジェクトに合流したのである。

「これは当時本当に自信になりました。既存アパレルの枠を超えた発想力やモノづくりを評価いただきました。そして、機能性のある生地自体をブランディングすることを提案してくれたのです。開発したオリジナル生地を『ULTIMEX(アルティメックス)』と重松会長自ら命名していただきました」


「スーツに見える作業着」というコンセプトで、昨年売り上げ比300%の大ヒットとなった「WWS」の“初直営”POPUPストア。ニュウマン新宿に期間限定で出店された。 

そう簡単にうまくいくわけではないが、本物はいつか認められる


およそ周囲の予想の範囲を超える多角的事業を、同時に展開するオアシスライフスタイルグループ。関谷の信念は次の言葉に集約されるという。

「時間はかかるかもしれないが、価値ある本物はいつか認められる」

己れの直感を信じ、努力を続け、やり抜く胆力があれば、人もまた引き寄せられてくるという。それがいまの会社の仲間であり、重松でもあるのだろう。

「アイデアは着想の時点では笑われ叩かれるくらいがちょうどよいのです。社員にもいつも、そう簡単にうまくいくと思うなと言い聞かせています。でも仲間たちは皆、自分と同じく、難しければ難しいほど面白がる性質をもっているのですよね」

そんな関谷が見つめる未来は、グローバルだ。

「わかりやすくいうと、Googleのような会社になりたい。インターネットで世界を便利に変えたように、私たちもライフスタイルの提案を通して世界をよりよく変えたいのです。他にもコスメ、フィットネスから教育プラットフォームまで、まだまだやりたいことはたくさんあります。やると決めれば、驚きの速さでPDCAを回すノウハウはすでにもっています。あとはいつやるかのタイミングを図るのみ。

最も近いマイルストーンは、アパレル事業で売り上げ100億を達成し、WWSを働く世界中の人のスタンダードにすることでしょうね」




「WWS」は、スーツのフォーマル感に加え作業着の機能性を備えた世界初の“スーツに見える作業着”。洗濯機で丸洗いでき、しわになりにくく、3時間で乾く驚きの機能性を実現している。オンオフ問わず気軽に着こなせるのも魅力だ。左:フルレングスストレートパンツ 12,000円、右:テーラードジャケット 18,000円




「WWS」がアクティブな女性のために新たにラインナップに加えた「スウィングシリーズ」。軽く動きやすいうえにデザイン性も追求されている。ニュウマン新宿のPOPUPストアで限定販売された以下の4型も現在公式HPで販売されている。左上:アシンメトリースウィングワンピース 13,000円、右上:ポリットンスウィングTシャツ 4,500円、左下:ライトスウィングジャケット 18,000円、右下:ライトスウィングパンツ 12,000円

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関谷有三(せきや・ゆうぞう)◎オアシスライフスタイルグループ代表取締役。1977年生まれ。成城大学経済学部卒業後、倒産直前だった実家の水道設備会社を立て直したあと、大手マンション管理会社と提携し業界シェアNO.1企業を生み出す。さらなる事業拡大のためのアジア視察中、台湾で人気の老舗カフェブランド「春水堂」に惚れこみ、日本への上陸を実現。スーツに見える作業着「WORK WEAR SUIT」でアパレルでも成功。

Promoted by オアシスライフスタイルグループ / text by Ryoichi Shimizu / edit by Akio Takashiro

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