昨年10月に発表されたAirPods Proは、従来のAirPodsにノイズキャンセリング機能を加え、3つのイヤーピースを用意することで高いフィット感とハイクオリティな音質を実現した。ただし、昨年発売のProの価格は249ドルで、決して安くはない。新たなモデルに期待することがあるとすれば、求めやすい価格かもしれない。
プロッサーよると、新たなAirPodsはMacBook Proの新モデルと同時に5月の発表となる見通しという。それでは何が期待できるのだろう。
今年2月に台湾メディアのDigitimesは、アップルが新型のiPad Proやアップルウォッチ、Macと共にAirPods Proの「Lite」版を開発中であると伝えていた。しかし、ここで言うLite版がどのような製品であるのか、詳細は語られていなかった。
Digitimesが述べたLiteが何を意味するのかは、現時点でも定かではない。
しかし、アップルがAirPods Proでイヤホンというカテゴリに新たな基準を打ち出したことは確かであり、新たな製品がそれに続くものになることは確実だ。AirPods Proの注目ポイントとしてはまず、ノイズキャンセリング機能があげられたが、軸のサイズを短くしたデザインやイヤーピースのフィット感の向上も、高い評価を得た。
さらに、ノイズキャンセリングと並んで高評価を得たのが、外部音取り込みモードだ。これは、音楽を再生中に周囲の音が聞こえるようにする機能で、周囲で何が起きているのかを察知できる非常に便利なものだ。
プロッサーは、今回のツイートで「当初は3月に発表されるはずだったAirPodsの新モデルが来月発表される」と述べただけであり、その仕様の詳細にはふれていない。しかし、筆者個人としては、5月に発表されるAirPodsの新モデルは、現行モデルのProと同様のデザインで、イヤーピースも3つ用意されると見込んでいる。しかし、ノイズキャンセリング機能は搭載されないだろう。
ノイズキャンセリング機能を省くことで、アップルは新たなAirPodsの低価格化を実現する。恐らく199ドル程度になるはずだ。つまり、初代AirPodsとワイヤレス充電器のセットと同等の価格になると筆者は見込んでいる。さらに言うと、通常の充電器つきの初代AirPodsの価格と同じ159ドル付近になる可能性もあるが、これは初代AirPodsが引退することが前提になりそうだ。
この話はあくまでも筆者の推測だが、Prosserが予想したようにアップルが5月にAirPodsを発表するのであれば、もう間もなく、正式なアナウンスが行われることになる。