時代の変化に合わせて変わっていく、クルマのあり方

日産GT-R NISMO

日本がつくり出したクルマの数々が、日本だけでなく海外でも愛されている。しかし、そんな名車もいつまでもアップデートされるとは限らないことをご存じだろうか。


THE JAPANESE ESSENTIAL

時代の変化に合わせて変わっていく、クルマのあり方。環境への配慮のなかで、メーカーは厳しい規制をクリアしていくことを求められる。
 
そのひとつが、2020年、22年と段階的施行予定の騒音規制だ。エンジンや、タイヤの走行音にまで厳しい規制があり、ガソリンエンジンだけで走るスポーツモデルのクルマは存続が危ぶまれている。
 
例えば、日産GT-R NISMO 2020年モデル。1969年デビューのスカイラインGT-Rからの歴史をもつこのマシンは、日本が誇る名車のひとつ。サーキットではもちろん、街を走っていても羨望の眼差しで見つめられるマシンは限られる。

欧州仕様では最高速度315km/hを叩き出す。強力なエンジンの力を、四輪駆動のサスぺンションが受け止める。価格は税込みで2420万円だが、このプライスすらも最高峰の証しとして誇らしげに映る。


スバルのWRX STI

そして、スバルのWRX STIでは最後の特別モデルが発表。2019年10月末に最後の限定車である「EJ20ファイナルエディション」の商談受付が行われた。限定台数555台に対し、約1万3000件の応募があり、抽選販売となった。

搭載されているエンジンは、初代レガシィに搭載された「EJ20型」。スバルでは排ガス規制が直接の原因ではないとしながらも、1989年からスバルのさまざまなクルマに搭載され、世界ラリー選手権(WRC)やニュルブルクリンク24時間レースなど、SUBARUの挑戦を支えてきたこのエンジンが生産終了となるにあたり、この最終モデルの大きな反響となった。

Forbes JAPAN|magazine

この記事は 「Forbes JAPAN 2月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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