4月16日、広州恒大は2022年完成予定のフラワーシティスタジアムの建設を開始した。このスタジアムの収容人数はFCバルセロナのカンプ・ノウを上回る、世界最大規模の10万人になる予定だ。ESPNの記事によると、場内には16カ所のVVIPラウンジのほか、152席のVIPスイーツ、FIFA専用エリアが設けられる。
今年の中国スーパーリーグは2月22日から開催予定だったが、感染拡大を受けて延期されれている。
2022年の完成を目指すフラワーシティスタジアムは、2023年のAFCアジアカップの会場として用いられる予定だ。広州恒大は中国最大の不動産企業、恒大集団が保有している。同社の2019年の売上は650億ドルとされる。
恒大集団プレジデントのXia Haijunは声明で「恒大集団スタジアムは、シドニー・オペラハウスやドバイのブルジュ・ハリファに匹敵する世界的ランドマークとなり、中国のサッカーの存在感を世界に示す拠点となる」と述べた。
スタジアム内部のイメージ図(evergrande.com)
新型コロナウイルスの発生源とされる中国の武漢では、2カ月に及んだ都市封鎖の後、外出制限が解除され、人々は地元のモールなどに繰り出した。一方で、スタジアムが建設される広州市はアウトブレイクの影響が比較的少なかったものの、外国人がウイルスを持ち込むことに対する懸念が高まり、アフリカ系住民に対する差別が問題化している。
サッカーチームの広州恒大は現在、約5万8000人収容の天河体育中心体育場(Tianhe Stadium)を本拠地としている。
BBCの報道によると、武漢を本拠地とするサッカーチームの武漢卓爾(Wuhan Zall)は、1月下旬からスペインでトレーニングを行ってきたが、武漢がロックダウンされたことを受け、104日間を海外で過ごすことになった。
武漢卓爾の選手らは3月13日に帰国し、深センで3週間に及ぶ隔離生活を送った後、4月18日に家族らと再会した。