このとき入手したのは、5番街212番地ある高級アパートのペントハウス部分(3階分を占有)と、そのすぐ下の階にある2戸。そして、ニューヨークポスト紙によるとベゾスは先ごろ、その下の階の2戸に隣接する面積およそ280平方メートル、3ベッド、3.5バスルームの別の1戸をおよそ1600万ドルで購入したという。
つまり、ベゾスは1つの建物のなかに複数の物件を保有し、それらに合計1億ドル近くを支払ったことになる。当局に提出された建築許可の申請書によれば、ベゾスは現在、これらの部屋を1戸に造り替える大規模なリフォームを計画中とみられる。
この5番街の高級アパートに4戸目の物件を購入したことでベゾスが手に入れたのは、マディソンスクエア・パークやブロードウェイも視界に入る360度の眺望と、1858平方メートルを超える居住スペースだ。
物件に関する記録によると、ベゾスが新たに購入した部屋は、2018年には1125万ドルで売却されていた。この建物全体は2017年に改装されているが、大きな窓とロフトのような天井の高さは、1913年に建設されたときと変わっておらず、インダストリアルな雰囲気を残しているという。
また、この高級アパートにはコンシェルジュとドアマンのサービスがあるほか、利用できる施設・設備にはフィットネスセンターとヨガスタジオ、スパ、シアタールーム、ゴルフシミュレーター、ゲームルーム、ラウンジ、子供用プレイルーム、食品用の温度管理可能な宅配ボックスなどがある。販売中に公開されていた物件情報によると、ベゾスが新たに購入した部屋の場合、これらにかかる共益費は月額4759ドル。
この建物にはベゾスの所有となった4戸を含め、合わせて48戸があり、現在2戸が売りに出されている。1戸は3ベッドルーム、3バスルームで面積約280平方メートル、価格は1160万ドル。もう1戸は、2ベッドルーム、2バスルームで、面積は約140平方メートル。価格は480万ドルだ。そのほか賃貸物件が1戸あり、3ベッドルーム、3.5バスルームで家賃は3万5000ドルだという。
他にも多くの不動産を所有
ベゾスはワシントンDCエリアで最大規模となる住宅の1つを所有している。以前は織物博物館だった建物で、2017年に2300万ドルで購入した。また、今年3月にはカリフォルニア州ロサンゼルスのビバリーヒルズで史上最高値がつけられた物件を購入。メディア王デビッド・ゲフィンが所有していた豪邸を1億6500万ドルで手に入れた。
そのほかベゾスは、テキサス州におよそ約121平方キロメートルの牧場、ワシントン州メディナに約2万1500平方メートルの土地などを所有している。