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自宅にこもりがちになった結果、気分が落ち込んだ人は、森に出かけて木を抱きしめることで、心の安らぎを取り戻せるかもしれない──。アイスランドの森林警備隊は、友人や家族をハグできなくなった人々のために、森に向かう小道の整備を開始した。

アイスランドの国有林、ハロームススタッドア・フォレストの森林局は新型コロナウイルスの感染拡大で孤立感を感じるようになった人々に、木をハグすることを提案している。ただし、森に入って最初に目についた木を抱きしめることは、お薦めできない。

なぜならコロナウイルスは木の表面で最大4日間、生き延びることが可能で、木を通じて別の人のウイルスをうつされてしまう可能性があるからだ。

木をハグするという行為はバカげたアイデアに聞こえるが、人間はなるべく森に近い場所で暮らしたほうが、ストレスの少ない生活を送れるという論文を、ドイツの科学者たちも発表している。

社会からの隔離はメンタルヘルス上の問題を生じさせ、うつ症状につながることもある。木をハグするという行為を奇妙に感じる人も、自然の中で時を過ごすことで、心をリフレッシュさせ、世界とのつながりを実感できるだろう。

ハロームススタッドア・フォレストの管理主任は「木をハグすることで、何かが体の中に送り込まれ、それが脳に到達するのを感じられる。とてもリラックスした感覚が得られ、新たなチャレンジに立ち向かう気力が沸いてくる」と述べている。

アイスランド最大の国有林であるハロームススタッドア・フォレストは、広さ1800エーカー以上の巨大な森林で、85種類以上の木々が生い茂っている。

編集=上田裕資

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