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アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター

Primakov / Shutterstock.com

クラウドを活用したデザインツールの「Figma」が、ユニコーンの仲間入りを果たすことが決まった。事情に詳しい複数の関係筋がフォーブスに語ったところによると、Figmaは企業価値20億ドル(約2200億円)で、アンドリーセン・ホロウィッツから新規の資金調達を実施しようとしている。

3人の関係者によると、Figmaは少なくとも5000万ドルを調達する見通しという。Figmaとアンドリーセン・ホロウィッツからのコメントは得られていない。

サンフランシスコ本拠のFigmaは、合計で8200万ドルをIndex VenturesやGreylock Partners、クライナー・パーキンス、セコイアなどから調達しており、直近の2019年2月の調達ラウンドでは企業価値4億4000万ドルで4000万ドルを調達していたことがPitchBook のデータで明らかになっている。

同社の共同創業者でCEOのDylan Fieldは当時、「Figmaの使命はデザインを全ての人々にオープンにすることだ。誰もがビジュアルで自己表現が出来るツールを手にすることで、オープンでコラボレーション可能なデザインプロセスが実現できる」と述べていた。

2012年に大学をドロップアウトし、ピーター・ティールの若手起業家育成プログラム「ティール・フェローシップ」の支援金を受け取ったFieldは、ブラウン大学を卒業したEvan Wallaceと共にFigmaを設立した。その後、彼らは2016年にソフトウェアデザイナーのためのコラボツールを正式にリリースした。

FieldとWallaceはフォーブスの「30アンダー30」に個別に選出されており、Fieldは2015年、Wallaceは2017年に選ばれていた。さらに、Figmaは昨年7月に発表のフォーブスの次世代スタートアップ(Next Billion Dollar Startups)にも選ばれていた。

Figmaのデザインツールは既に、エアビーアンドビーやスラック、ツイッターやウーバーなどでも利用されており、ベイエリア以外でもマイクロソフトやボルボにも採用されている。2019年末時点で、Figmaの利用者の80%以上が米国以外という。同社は今年の初めに150人の従業員を抱えていた。

Fieldは2019年のシリーズB以降は、追加の資金調達を少なくとも2021年までは実施しない計画だったという。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、その予定を変更した模様だ。同社は今回の資金調達により、手持ちのキャッシュを増額しようとしている。

業務ソフトウェア分野では、Figmaを含む少数の企業が、ここ数週間で新規の調達を実施した。コラボレーションツールのNotionも、先日の調達で企業価値が20億ドルを突破した。さらに、セキュリティ関連のCoderも企業価値2億ドルで資金調達を実施したばかりだ。

パンデミックの中にあっても、将来有望なスタートアップによる巨額の資金調達は今後も続いていきそうだ。しかし、30歳に満たない若手起業家であるFieldが、ごく短期間でFigmaをユニコーン企業に成長させたことは、非常に意義深い。

編集=上田裕資

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