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境界線をあいまいにするボーダレス組織論


メールは連絡手段をデジタル化したものですが、チャットは会話をデジタル化したものです。だからこそ、日常会話と同じような言い方や文法のほうが自然ですし、そのほうが会話の往復回数も増えることになります。

とはいえ、チャットだからと言って、必要以上にフランクである必要もありません。上司に対してフランクにコミュニケーション取りにくい人もいるでしょう。

ただ、フランクでない場合も、チャットではメールのような言い回しにはならないはずです。対面で話している会話を、そのままの言い方でテキストに落とすことを心がけましょう。

3. オープンな場でのコミュニケーションを厭わない


チャットの場合、個別でDM(ダイレクトメッセージ)ばかり送ってしまうと、会社のなかで何が起きているのか、どんな仕事を誰が進めているのかが見えなくなってしまいます。だからこそチャットは、できるだけ関係者全員が同じ情報や会話を見られるように、「オープンな場(グループチャット)」で行われることが重要になります。

これは逆に、部署や関係者全員に、自分の発言が見られるようになることを意味します。関係者に発言が見えてしまうことに抵抗感がある人もいるかもしれません。

ただ、リモートワークが進むと、この流れは避けられません。デジタルコミュニケーション力はオープンななかでのコミュニケーションが前提となりますので、それに慣れること、誰でも発信しやすい雰囲気がつくられていることがとても重要になります。

4. すぐに答えてもらうことは諦める


チャットでコミュニケーションをするということは、コミュニケーションが「非同期」になるということです。つまり、相手はみなそれぞれのペースで返信してくるので、自分が思う通りのタイミングで返信を受け取れることはまずありません。

オフィスで働いていると「ちょっといい?」と話しかけることで、すぐに自分の欲しい返事をもらうことができますが、リモートだとそれができなくなる可能性があります。

そうなると、すぐ返事をもらう前提で仕事を進めてしまうと、思う通りにいかないことが出てきますので、リモート時代においては、すぐに返信が来ないことを前提に仕事の仕方を変えていくことが必要になります。

5. すぐ言う、全部言う


リモートワークになると、あなたがもし困っていても、わからないことで行き詰まっていても、忙しくて業務過多になっていても、物理的に姿が見えないので誰も気づいてくれません。

だからこそリモートワークをする人は、自分が思っていること、考えていることを「すぐ言う、全部言う」姿勢が求められます。

また、チャットでのコミュニケーションを円滑にできれば、会議をしなくても仕事は進みます。業務スピードを上げることができるのがリモートワークのメリットのひとつなのですが、すぐ言わない、全部言わないことでメリットを活かせないことにもなります。

「すぐ言う、全部言う」を実現するためには、前回の記事でも書いたように、「なんでも言いやすい雰囲気であること」が必要です。それをつくり出すのは社員全員の空気や日頃のコミュニケーション量、人間関係を構築しているかどうかが、デジタルコミュニケーションの基本となる大きなポイントになります。

以上の5つを、常に心がけながら、デジタルコミュニケーション力をアップして、リモートワークに臨めば、あなたの仕事はよりスムースに進むはずです。

連載:境界線をあいまいにするボーダレス組織論
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文=石倉秀明

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