術後2周年、晴れやかな気分
2019年5月10日。今日で術後きっかり2周年。今朝は晴天、年に一度の診察だった。で、無事だった。
入院仲間もみんな無事だ。この1年で、淑子さんにはお孫さんがもう一人増えた。香織さんは、海外出張を再開、抗がん剤のしびれで中断していたピアノも再開してコンクールで全国大会に出場した。莉子さんは、10月のピンクリボン月間に勤務先でオリジナルのキラキラステッカーを制作、販売した。戦友との術後2周年の会合がとても楽しみだ。
がんと生きていかねばならない人生ではあるが、がんが人生のど真ん中にあるわけではない。無事であることのありがたさに感謝して、一瞬一瞬を積み重ねていく。たとえ無事じゃなくなっても、一瞬一瞬を積み重ねていく。それがすべて。
道の歩き方がわかって、とても晴れやかな気分だ。
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ベリーショートの智子がたんぽぽの種に例えた「転移」|乳がんという「転機」 #3
人生最悪の10日間、見えてきたもの|乳がんという「転機」#4
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左胸に、さよならを。幸せな人生とは何か|乳がんという「転機」#7
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乳がん初動のイロハ、書かなきゃ|乳がんという「転機」 #9
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這ってでも会いにいけばよかった|乳がんという「転機」#12
さらば乳がん、とする。|乳がんという「転機」#13
これからの生き方、11のマイルールと、12の「〇〇しない」リスト|乳がんという「転機」#14
醜悪なマウンティング合戦は、大切な時間の無駄遣いだ。| 乳がんという「転機」#15
人間いつ死ぬかわからないから|乳がんという「転機」#16
連載「乳がんという『転機』」いかがでしたでしょうか。乳がん発覚から術後2年までを振り返る北風祐子さんの連載は今回で最終回を迎えました。
初動から立ち直るまでのブログ的記録。11人に1人が乳がんになる時代、大親友がたまたま医師だったおかげで知ることができたポイントを、乳がんの不安のある女性たちやその家族に広く共有し、お役に立てていただけたらという筆者の思いから始まりました。
本文中でも言及されていますが、がんという病気について、いまだに「死に至る病」というイメージを持つ人も少なくありません。今回の連載のタイトルに「転機」という言葉を使ったのは、北風さんのように、がんを機に前向きに生きる方が増えてほしいという願いです。変わらず今も大企業で働きながら、母として妻として奮闘し、がんサバイバーとして、ピンクリボンアドバイザーとしても活躍する北風さんの近況や思いを、今後もお伝えしていきます。
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