とりわけここ数年は、毎月決まった金額を支払うと膨大な番組が見放題になるサブスクリプション(定額課金)サービスの広がりもあり、オンラインでの映画・番組視聴は一般化している。なかでも現代を代表するカルチャーであるアニメは、種類も数も豊富だ。家にいる時間が増えたいまだからこそ、配信でチェックしておきたいアニメ作品を集めてみた。
映像ファン必見!傑作アニメはこの5本
まずはカルチャーのアンテナ感度が高ければ、ぜひ押さえておきたいのが傑作の数々。「今更なタイトル!」と思われるかたもいるかも知れない。だからこそ見逃していれば、是非観ておきたい。どれもたっぷりと堪能できるはずだ。
1.『ジョジョの奇妙な冒険』(TVシリーズ)
たとえば交通で移動する時間が減るだけでも、これまでより視聴時間が多く取れるはずだ。そこでお薦めしたいのが、エピソード数の多いロングシリーズである。TVシリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』は、その筆頭だ。第1シーズンから第4シーズンの『黄金の風』まで、なんと全152話にも及ぶ。
ジョースター家とその宿敵ディオを巡る壮大な叙事詩が、荒木飛呂彦の原作・単行本第1巻から順を追って第5部まで映像化している。普段はなかなか手が出しにくいが、今だからこそのタイトルである。
2.『エヴァンゲリオン』シリーズ
長期戦で取り組むのであれば、『エヴァンゲリオン』シリーズにもう一度向き合うのもいいだろう。2007年にスタートした新劇場版4部作は、6月27日公開予定の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』にて完結する。テレビシリーズから旧劇場版を含めてまとめて振り返り、万全の体制に映画に挑みたい。
昨年12月からは新劇場『:序』『:破』『:Q』の3作品が各プラットフォームで配信を開始している。旧シリーズであれば、Netflixの見放題サービスのラインアップにも活用出来る。
3.『未来少年コナン』
国民的なアニメとして真っ先に名前が挙がるのが、宮崎駿、高畑勲の傑作を擁するスタジオジブリ。海外では2020年の配信解禁が相次ぎ発表されたが、残念ながら国内では未だ予定はない。
しかし宮崎駿監督作品であれば、劇場映画『ルパン三世 カリオストロの城』は配信で楽しむことが可能だ。さらに忘れていけないのは初監督のTVアニメ『未来少年コナン』である。地球上の大陸の大半が海に沈んだ時代、残された土地では数少なくなった人間たちがそれでも争いを続ける。そのなかを駆け抜ける野生児コナンの活躍は、宮崎駿監督らしい冒険でいっぱいだ。時代を超えても映像の瑞々しさは失われない。親子で楽しめる日本アニメの傑作である。