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大きな課題は、ウイルスを含んでいるかもしれない飛沫を伴う息を吐いたときにだけ成分が有効となり、息を吸ったときにはそうならないようにしなくてはならない点だ。そのためにチームは人工的なモデルを作って調べているという。

「銀と銅はどちらも抗ウイルス剤の機能を果たすでしょうし、実際、繊維に織り込んだ例もあります。ただ、その場合、銀や銅は繊維の母材(マトリクス)の中に閉じ込められていて、その繊維がぬれたり洗われたりしたときには流れ落ちてしまいます。なので、効果はあまり長く続きません。使い捨てのマスクならそれでも問題ないでしょうが、繰り返し使うものの場合はそうはいかなくなります」(ジョーンズ)

言うまでもなく、どのようなカバーも、COVID-19の患者がそれをマスクにつけた場合に機能するかについて試験を実施する必要がある。

ジョーンズによると、ウイルスがマスクにたんに付着するだけでなく、破壊されているかを確かめようとしている。「これは微妙ですが重要な違いです。ウイルスを捕捉しただけでそのままにしておくと、放出されてほかの人にうつる可能性があるからです」

ファンの研究室は材料工学が専門なので、ウイルスを扱うのは不可能だという。そのためファンは、ウイルス学の専門家と協力して試験を行いたい意向だ。

編集=江戸伸禎

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