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イノベーションの舞台裏


この顧客のこだわりの消費行動を生み出すために、6つの「D2C思考」が重要であると、業界の諸先輩たちから教えていただき、以降自分の中で指標にしている。

1. ユニークなプロダクト
→商品自体が、背景ストーリーや製造過程も含めて、特徴的であること。

2. サプライチェーンが最適化されている
→製品の原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売、消費までの流れが最適化されていること。

3. ライフスタイルブランド
→商品のみでなく、商品を用いるシーンや体験をセットで提案すること。

4. データ・ドリブン
→商品改善やマーケティングなどあらゆる行為が、顧客のデータを根拠としてなされていること。

5. デジタルを使った直接的な対話
→顧客とコミュニティやSNSを用いて直接交流すること。

6. スタートアップ的経営
→いち早くPDCAを回し、勝負するタイミングにスタートアップ的なファイナンスをすること。もちろんターゲットニーズと商品企画力があるのが前提である。その上で、6つの要素を掛け合わせることで、こだわりの消費行動をするユーザーを掴む=D2Cブランドを築いていくのだと心得ている。

「和もん」はプロダクト開発時、「1. ユニークなプロダクト」「2. サプライチェーンの最適化」「3.ライフスタイルブランド(を目指す)」の要素を絶対的に盛り込むことを指標にしていた。



商品は、酢漬けに出汁の味をしっかり浸透させたエッセンス(ピクルス液)に、有機野菜とフルーツをつけている。また、味は老舗の寿司屋職人の監修、栄養素は15年のキャリアを通して個人の栄養管理を行ってきた管理栄養士の監修をつけており、味と栄養面を研究した。塩分もカロリーも限りなく控え、 “美味しい健康食品”だ。(「1. ユニークなプロダクト」)

有機野菜は農家直産、野菜メインとなる出汁とお酢は創業110年以上を誇る老舗の商店より仕入れている。製造を除いた企画、物流、販売、販促は自社で行う。(「2. サプライチェーンの最適化」)。サプライチェーンは、デジタルによる効率化の可能性をもっとも秘めている部分であり、運営しながら効率化を研ぎ澄ませていかなければならない。

また、「和もん」は、“家庭で過ごす時間における食の充実”がブランドのコアである。家飲みの際のお酒のアテとして楽しんでいただく、もしくはエッセンス(ピクルス液)ごと料理アレンジを楽しんでいただくことを想定している。その為、SNSやメディアでは、お酒とのペアリングやレシピを展開し、具体的体験を提供していく。(3. ライフスタイルブランド)

編集=新國翔大

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