廃棄される食材を救う/川越一磨(コークッキング)・秋元里奈(ビビッドガーデン)
お店を休業しても食材の供給をすぐに止められる訳ではない(Getty Images)
外食産業への自粛要請により、飲食店が受ける影響も大きい。営業自粛のほかにも、余った食材を廃棄しなければならないなど、課題は山積している。そんな中30UNDER30フード部門で選出された川越一磨は、自身が代表を務めるコークッキングの運営するフードシェアリングサービス「TABETE」で使える期間限定のクーポンを配布する。同様なフードシェアリングサービスを運営する会社、クラダシとのコラボ企画だ。
TABETEとは、賞味期限や閉店時間が迫り、捨てざるを得なかった食べ物をユーザーが“レスキュー”することで食品ロスを減らすプラットフォームだ。川越はさらに、レスキュー対象を増やすために新たなプロジェクトを立ち上げている。
TABETEは、飲食店や食物販店舗さんの売り切りを応援しています。
— 川越一磨 #CoCooking CEO/TABETE (@kazucatch) March 1, 2020
コロナの件で、対面商売をされているほとんどの方が大きな影響を受けていると思います。来客数も読めないし、ロスも多くなっていると思います。
もし、TABETEで少しでも状況が改善できるのであれば、いつでも飛んでいきます。
ホームページ上では、実際の農産物の写真とともに生産者のヘルプの声が掲載されている(食べチョクホームページ)
臨時休校やリモートワークなどにより自炊をする人が増えるなか、生産者直送の食材の取り寄せを後押しするため送料の500円分を全額負担すると発表。一部商品を除き、2500品目以上の商品が対象で、自分にあった生産者を選んで野菜セットを届ける「食べチョクコンシェルジュ」でも初回分1000円の割引を行う。申し込み期間は4月30日まで。
飲食店やホテルへの販売がメインだった生産者さんからのSOSが止まらない例えば真鯛は売上6割減、ダチョウ肉は売上4割減だそうです…
— 秋元里奈Tabechoku代表 (@aki_rina) April 4, 2020
他にもイベント中止で2000kg余ってしまった柑橘類など、コロナ被害のある生産者さんはこちらから支援できますhttps://t.co/0j7nFkIyc9
自宅用や贈答用にぜひ pic.twitter.com/YNlhvObOQj
自粛や我慢が求められる状況で、どんな可能性を見いだせるか。危機的な状況に陥って嘆くのではなく、逆に新たな方向性を示すことのできるリーダーたちに共通していることは、“think out of box”=「枠にとらわれない発想」と言えるだろう。