カリスマファンドマネージャーが実践する年間目標の立て方

インターステラ社のロケットは、無事に宇宙へ到達!

年間目標を立てながらも、“三日坊主”になる人は少なくない。具体的に書き、さらにはその9割をフェイスブックに公開する、筆者の今年の「年間計画」は?


読者諸賢は年が変わったときに1年の計画を立てているだろうか?

私は毎年、詳細な目標を立てたうえでそれをフェイスブック(以下、FB)にアップし、進捗を時々確認し、年末に達成度をチェックしている。それを見て、多くの人は「ずいぶん細かいですね」「たくさんありますね」という感想を漏らす。

ただ、1年の目標や計画で意味がないのが、「健康で仕事をがんばる」のような曖昧なものだ。それは何も言っていないのに等しい。重要なのは、「いつやるのか?」「どうやるのか?」ということだからだ。

実際にどのようなものか見てみよう。これが私の2019年の目標だった。年末の段階での達成度も併記したい。


健康で元気に1年間を過ごす → ◎ おおむねそうだった。

運用と営業、および社長業に全力を尽くす → ◯ 全力を尽くした。

ひふみ投信(ひふみプラス)の運用成績をあげていく → ◎ ひふみは+22%、TOPIXが16%だったので、十分な成果だった(12/16時点)。

つみたて投資の普及に努力する(つみたてNISA、個人型確定拠出年金の啓蒙・普及に力を入れる) → △ やったが不十分。

インターステラテクノロジズ社のロケットが宇宙に到達することを応援するのと、十勝が盛り上がるように貢献する → ◎宇宙に到達した。民間の宇宙ロケット事業者として、日本で初めて宇宙に到達。そのメインスポンサーとして貢献できた。NHKの「逆転人生」という番組で、重要な登場人物としても紹介された。

1日平均6時間30分以上の睡眠時間を確保する(新設) → ◎ 確保できた。

大切な仕事、大切な人(たち)にもっと集中する → △ できたと思うが、不十分。

運用総額1兆円を超えて1兆2000億円を目指す(数字の入れ替え) → × 未達成。9000億円で止まる。

グローバル運用体制の基盤づくり → ◯ 基盤づくりはできた。

ピアノ協奏曲に挑戦する(新設) → ◎ 挑戦している。ショパニストコンチェルト部門で全国大会に出場できた。

ピアノのコンクールに挑戦する → ◯ 挑戦した。 社交ダンスを楽しんで継続する → ◎ 継続できた。2回デモに出た。

将棋アマ五段からアマ六段を目指す(新設) → ◎ アマ六段になった。 月に1回以上はテニスをする → × できなかった。

毎週1回以上、トレーナーをつけてトレーニングをする → ◎ ほぼできた。

フルートの継続的な練習をする → × できなかった。

FBを定期的に発信する(はろはろやっほー)→ ◎ できた。

18年比10kg痩せたい(今度こそ) → × できなかった。

本を2冊以上発行する → ◎ 2冊以上出せた。うち1冊は3カ月で6刷までいった。

映画を新作6本以上見て、100冊以上本を読む → △ 映画は合格。本は30冊。

富山県・朝日町における地域創生活動に着手する(新設) → ◎「みらいまちLABO」を作り、4回勉強会を行った。

月に1〜2日は焚き火を楽しむ(新設)→ × できなかった。それにそんなに重要なことではなかった。

明治大学の学生に「大学に来てよかった」と思われるような講義を行いたい → ◎ できたと思う。
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文=藤野英人

この記事は 「Forbes JAPAN 3月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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