ライフスタイル

2020.04.17 08:00

新型コロナと闘う米医師15人の証言(下)


サニー・パク医師(47歳)

カリフォルニア州サンフランシスコ
(チャイナタウンにある公衆衛生センターの医長代理。北京語と広東語を話すコミュニティに貢献)

幸運にも今のところ当クリニックでは新型コロナ患者は確認されていませんが、おそらく時間の問題でしょう。患者が急増した場合の準備をしています。クリニック内に隔離室を設け、呼吸器系の症状を持つ患者に備えています。市長の自宅待機命令により外来患者の多くを電話診療に替えてきました。

アメリカが世界で最も金持ちの国であると同時に、検査のできる件数がこれほど限られているとは、ある意味興味深く感じます。そのせいで全国の感染者数がはっきりわからないのだと思います。サンフランシスコでは民間のパートナーと連携して一般市民の検査サイトを広げると同時に、どうせターの研究所内でもテスト件数を増やせる方法を探っています。

もう一つ重要なのは患者への教育です。公衆衛生局は誤った情報を減らそうとかなり頑張っています。私も中国語コミュニティへの多くの伝達を担うよう指名されました。中国語コミュニティでもSNSで誤った情報が多く出回っています。

人々に手洗いとソーシャル・ディスタンシングを推奨することは当然、私の仕事の一環です。私も同僚と協力して正しい情報が様々な言語で広まるよう努力しています。心配なのは、物資不足または命にかかわる情報を伝えられないことで、守るべき人たちを守れなくなってしまうことです。

※初回は『新型コロナと闘う米医師15人の証言(上)』

翻訳=パラ・アルタ

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