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Photo by Noam Galai/Getty Images

3月30日は米国の「医師を祝福する国家的記念日」。この日に合わせて米「Forbes」誌が小児感染症専門医や精神科医などさまざまな医師に取材した。パンデミックと闘う15人の証言を2回に分けて紹介する(初回は『新型コロナと闘う米医師15人の証言(上)』)。

リン・ブラック医師(67歳)

マサチューセッツ州ボストン
(マサチューセッツ総合病院の呼吸器系疾患クリニック医長。ハイチ地震とハリケーン「マシュー」の後にハイチで、またエボラ熱が流行した時にはリベリアで災害対策に従事)

私は3月11日から新型コロナウイルスに感染の疑いがある患者の治療拡大に取り組んできました。予約なしの患者を受け入れる小さなクリニックから始めて、その1週間後ぐらいに、女性用外来ヘルスクリニックだった場所を使って診療所を広げました。その翌週にはさらに大きなオフサイトのスポーツ医療クリニックでも開業しました。感染者の治療に適したより広い場所を見つける努力を続けてきました。

私たちの診察室は何もかも剥ぎ取られ、診療台には枕も紙もありません。椅子もありません。残っているのは聴診器が1台。ここで患者を1人診たら、部屋全体と機器を洗浄しなければならないからです。この洗浄作業は、医師が担っています。他の職員が入ると新たに感染を防ぐための個人防護具をつけなければならないからです。

ハイチやリベリアなど、他の災害現場では物資が不足しています。インフラもまったく異なります。こうした状況において、私は災害を乗り切る方法やチームが一体となる方法、素早く動く方法を学んできました。仕事を成し遂げるために、非常に明確な指揮系統が必要です。

私が一番心配しているのはこのウイルスを確実に止めるための制限が十分でないこと、人々がソーシャル・ディスタンシング(社会て距離の確保)と隔離の必要性について、真剣に注意を払おうとしていなかったことです。でも私はあえて希望を持とうと思います。いまはみんながこの状況を深刻に受け取り頑張っていると思います。世界はスペイン風邪、ポリオ、その他の感染症を経験してきたのだから、我々は乗り越えられると思っています。

翻訳=パラ・アルタ

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