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2020.04.18 07:30

意外な品も、自己隔離中の消費者はアマゾンで何を買っている?

Photo by Impact Photography / Shutterstock.com

アマゾンで「大人用ジグソーパズル」が検索上位に食い込むのはかなり久しぶり、いや、ネットショッピングの歴史が始まって以来、初めてかもしれない。ホームベーカリーやパン用酵母についても同様だ。こうした商品は今、アマゾンでもっとも検索されている商品の一部であり、ここ1カ月で起きた消費者ニーズの急速な進化を示している。

「自己隔離中の消費者(The Quarantined Consumer)」と題したリポートの中で、Eコマース分析会社のプロフィテロ(Profitero)は、新型コロナウイルス危機における消費者需要の状態を7つに分類した。これらは、マズローの欲求5段階説のようにピラミッド型に配置できる。最もベーシックな「サバイバル」から始まり、「自己隔離の受容」へと進み、最後に「危機を最大限に活用」に至る。

第一段階であるサバイバルを象徴する商品は、栄養補助食品や、手指消毒剤や洗浄綿などの消毒・防護アイテムだ。リポートは、「消費者は極度の潔癖症になり、感染を防ぐためにできる限りのことをしている」と述べている。

リポートによると、「自己隔離の受容」の段階に進んだ消費者のあいだでは、ホームベーカリー、ピザオーブン、スタンドミキサーなど、必須ではないキッチン機器が高い検索ボリュームを示す。これは消費者が、普段はレストランや食料品店に頼っていた料理を「家内産業化」しているためだという。

ピラミッドの頂点である自己実現の域に達した消費者は、ホームジムやフィットネス機器に投資している。クロスフィット・スタイルのジム機器メーカーであるフリンジスポーツ(Fringe Sports)によると、同社の今年これまでの売上は、前年比4倍に増加した。

プロフィテロのリポートはまた、エアロバイクやローイングマシン、ワークアウトアパレルの検索が、ここ数週間で急増したと指摘している。

一方、調査会社のマーケットプレイス・パルス(Marketplace Pulse)によると、マスクや手指消毒剤のような日用品の人気は、過去2週間で半減している。「低迷の理由は、在庫商品の不足だ」と同社は指摘する。

ここ数週間、アマゾンはこうしたアイテムを供給する加盟店側に関しても、購入者への配送期間に関しても、「必須」のアイテムを優先してきた。在庫切れ商品の一部に関しては、アマゾンはこれまでのところ、ベンダー(卸売)購入プログラムや、膨大な数のサードパーティセラーがひしめくマーケットプレイスを通じてさえ、供給を回復させることができていない。
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翻訳=的場知之/ガリレオ

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