検索ボリュームが急増している製品(2月以前との比較)
・大人向けパズル
・ビデ
・ひも状のLED照明
・アロエジェル
・ペイント・バイ・ナンバー(大人向け絵画キット)
・1000ピースの大人向けジグソーパズル
・サイドウォーク・チョーク(歩道に絵や文字が書けるチョーク)
・パン用酵母
・裁縫用ゴムひも
小売ブランドの一部には、こうした消費者行動の大きな変化から利益をあげるところもあるだろう。とりわけ、影響の大きいカテゴリーの製品を販売するブランドがこれに該当する。こうしたブランドにとっての課題は、在庫を維持し、広告活動を調整して、注文の収益性を確保することだ。
アマゾン広告の分析会社ダッシュ・アプリケーションズ(Dash Applications)によると、同社が追跡している8つの市場では、広告主と消費者双方の需要が、アマゾン広告キャンペーンのコストに非常に大きな変動を生じさせているという。
ダッシュ・アプリケーションズのプレジデント、サム・ヘイガー(Sam Hager)は、「消費者は3月15~16日頃までアマゾンで商品の買いだめに走っていたが、その後、景気刺激策が発表され、新型コロナウイルス感染症に関してより多くの情報が発表されると、落ち着きを取り戻した」と言う。「在庫が減少し、競争が激化したなかで、消費者たちは、当初の条件反射的な購買行動を減らした」
ヘイガーはさらに、多くの広告主は、消費者需要に合わせた広告費の適切な調整ができていない、と付け加えた。
現段階での消費者の購買行動は、実用一辺倒の「サバイバル」モードから、ジグソーパズルやホームベーカリーといった、これまで忘れ去られていたカテゴリーの商品へと移行しつつある。とはいえ、新型コロナウイルスが我々に突きつけたジェットコースターのような社会経済状況を考えれば、消費者需要が、再び必需品へと押し戻される可能性もある。