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MiL代表取締役の杉岡侑也

「日本を代表する食ブランドを作る」と語ったMiLは、先日資金調達を実施したほか、CTO(最高技術責任者)を採用するなど、新たな歩みを進めている。

フードテック企業として、MiLが今後目指すものは何か──CTOとして新たに加わった岡田健太郎、そして代表取締役の杉岡侑也の2人に話を伺った。

プロダクトからサービスへ 食ブランドがCTOを採用する理由


2020年3月、MiLにCTOとして新たに加わったのが、岡田だ。杉岡とは遡ると2016年からの付き合い。キャリア4社目での挑戦についてこう語る。

「MiLは新しい在庫を抱えるビジネスなので全く初めての試みです。これまで私のプロダクトと言えばウェブサービスでしたが、イメージが変わってきますね」

食ブランドのCTO。これまでのキャリアであるウェブサービス、解析ツール、機体学習や人材のリコメンドエンジン作りなどを振り返ってみると一見、不思議な組み合わせだ。しかし学生時代へ遡ると、その多様性の源が垣間見える。大学院では感性情報処理を専門に人の感情と感動のメカニズムを解明することを学んできた。MiLでのポジションはCTOではあるが、役割としてはチーフプロダクションオフィサーのような立ち位置となる。オンラインの世界とパーソナライズの部分をより融合した世界を作り上げていくという。

「いろんなデータを収集し、解析して自動化していくことで強いサービスになっていく」と杉岡は採用の理由について、こう語る。これからはプロダクトだけではなく、テキスト上のコミュニケーションであるサービスを届ける部分への強化を計っていく。立ち上げ当初から手付かずだった部分の基盤に着目するための人材採用となる。

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(右)CTOに就任した岡田健太郎

岡田にかかる期待は大きいが、冷静かつ今後の可能性に対して、「期間は掛かることかもしれませんが、構想としては絶対出来ることですのでやれることから始めていきたい」と抱負を語ってくれた。

デジタルを中心とする行動ハックで「一気通貫」のサービスへ


これまではプロダクトであるベビーフードをアセットとした片輪をフル稼働した事業形態だったが、SNSでユーザーが発信する言葉をデータとして溜めることで更なる商品開発の強化へと繋げる両輪がフル回転する事業への進化を目指す。

3月末時点では、合計20万食売り上げを達成。既存ユーザーの多さから今あるデータを収集するだけでも貴重な分析が出来る土台は整っている。今後はそのデータを可視化して商品開発、ブランド作りに活用する「一気通貫」の仕組みを作っていくという。

データを得ることがサービスを強化することに繋がる──では実際、サービスとは何を意味するのか。情報提供、情報のキュレーション、個人相談。個人に合わせることは現在定額で行っているD2Cサブスクリプションサービスの商品の柔軟に交換を行える仕組みの導入にも広がる。

文=新川諒 人物写真=小田駿一

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