テスラのユーザー体験。しばらく乗ってみてわかったその凄さ

テスラ・Model S


自動車を再定義し、車からスマートモビリティに昇華


このように、従来の自動車とは一線を画すユーザー体験を提供してくれるテスラは、自動車からスマートモビリティーに進化をし始めている。これはまるでガラケーとスマホの違いに近い感覚。見た目は自動車であったとしても、ユーザーが受け取る体験が従来とは大きく異なる。ちなみに、ぶっちゃけEVかどうかは、UX面で見ると、そんなに大きな価値には感じない。

日本の自動車メーカーの方々のテスラに対する感想


ちなみに、以前に複数の自動車メーカーの方々にテスラについてどう思うかを聞いたことがある。その答えは、大きく分けて下記の2つのどちらかになった。

「自動車としては邪道であり、遅かれ早かれ廃れる」
「正直あんなプロダクトが作れるのが羨ましい」

おそらく前者はハードウェアとしてのクオリティーがあまり高くないという評価が根拠で、後者は新規企業だからこそ可能な、既存サプライヤーや社内政治のないところで、ユーザーに最適なプロダクトが作り出すことができる自由性の高さに対してだと考えられる。

そして実は日本の自動車会社に勤めていても、実物のテスラに乗ったことのない方々も多いらしく、出張に来られた方から「一度乗せてください」と頼まれた事もある。このあたりのギャップが、今後プロダクトの体験をデザインをする際にハンデになってくるのかもしれない。


↑ 自動車としては異端児が、今後のスタンダードになるかも

UXが優れているプロダクトに触れられるのもシリコンバレーのアドバンテージ


普段からこのようなプロダクトに接してプロダクトを作っているシリコンバレーから、より先進的なものが生み出されるのはある意味必然なのかなとも思う。

百聞は一見に如かずということもあるので、ぜひ一度シリコンバレーでテスラをはじめとした最新のプロダクトやサービスに触れる機会があれば、よりユーザーに喜ばれるものを作るインスピレーションになるかと思う。

(この記事は、btraxのブログfreshtraxから転載したものです)

文=Brandon K. Hill(CEO of btrax. inc)

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