As Mobile Economist at TUNE, I forecast and analyze trends affecting the mobile ecosystem.

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アマゾンは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、自社で検査体制を整え、倉庫や物流センターの従業員の安全を確保する試みを始動すると4月9日にアナウンスした。

世界各地で都市の封鎖が続く中、アマゾンの従業員らは勤務を続けており、米国の物流センターで働く従業員のうち、少なくとも10人がウイルス検査で陽性の判定を受けたとされる。しかし、アマゾンの従業員も他の企業と同様に、十分な検査を受けられていないのが実情だ。

アマゾンは世界各地に175カ所の物流センターを構えており、そのうち110カ所を北米に置いている。同社にとって物流センターはビジネスの要であり、そこで働く従業員の安全確保は最優先すべき課題だ。

そこで同社は可能な限り迅速に検査体制を整え、継続的にテストを実施することを決定した。

「無症状の人々も含め、全ての人々が定期的に検査を受けられたとしたら、ウイルスとの戦いにおいて、大きな一歩を踏み出せる」とアマゾンの担当者は「スケーラブルな検査体制」と題したブログの投稿で述べた。

「陽性と判断された人々は適切なケアを受けられるし、陰性と判断された人々は自信を持って勤務を継続できる」

アマゾンは既にテストラボの構築を進めており、従業員に対する検査を間もなく実施可能にするという。同社の試みは韓国や台湾、シンガポールなどが国家レベルで行ったものに近いものであり、全ての企業がビジネスを継続させる上で、必要なアプローチだ。

「アマゾンの試みは称賛に値する。しかし、このプロジェクトに必要なコストを、彼らだけに負担させておくべき理由はない」とジョージタウン大学教授のHal Singerは述べた。

小さなコーヒーショップや家族経営のレストランなど、十分な資金やリソースを持たないビジネスが、アマゾンと同様な取り組みを進めることは難しい。「この状況が続くとしたら、コロナ後の世界は巨大企業にますます有利なものになってしまう」とSingerは続けた。

しかし、嬉しいニュースもある。アマゾンは将来的に外部とシェア可能な、スケーラブルな検査体制を整え、ここで得られた知識を外部と共有していく計画なのだ。

「現時点でどれほどの時間が必要になるか、予測することは難しいが、我々はこの取り組みを進めてみることにした。ここで得られた知見は、外部とシェアしていくつもりだ」とアマゾンの公式ブログには記載されている。

編集=上田裕資

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