ビジネス

2020.04.15 11:00

新型コロナで企業は何を語るべきか。注目すべき世界のメッセージ8選


「一緒に乗り越えます」バーバリー


マスク作りに動き出したのはニューバランスだけではない。バーバリーでは、英ヨークシャー州にあるトレンチコート工場の設備を一新し、医療用のガウンとマスク製造を行うという。世界中にファンを持つブランドの新たな挑戦に反響も大きそうだ。

バーバリーのCEOであるマルコ・ゴベッティのコメントは以下の通り。

COVID-19 has fundamentally changed our everyday lives, but we hope that the support we provide will go some way towards saving more lives, bringing the virus under control and helping our world recover from this devastating pandemic. Together, we will get through this.”

(COVID-19は私たちの日常生活を根本的に変えましたが、私たちが提供する支援がより多くの命を救い、ウイルスを制御下に置き、この壊滅的なパンデミックから私たちの世界を回復させるのに役立つことを願っています。私たちは一緒に、この難局を乗り越えます)

33億円分の現物寄付、「これまで以上に強くなれる」


イケアの親会社であるインカグループは緊急支援策の一つとして、自社の製品を現物で30カ国の病院や医療センター、避難所などの緊急性の高いコミュニティーに対して寄付すると発表した。家具やベッド、フェイスマスク、手袋、おもちゃ、食品などが対象となっている。その額は約33億円にもなる。

インカグループ社長兼最高経営責任者のジェスパー・ブローディンは、「私たちは『より快適な毎日を、より多くの方々に』というシンプルかつ強固なビジョンに導かれている。(中略)今は影響を受けているコミュニティーへの支援活動の加速と世界中の多くの人々およびパートナーの支援に注力し、人々の家での暮らしをより快適にするために最善を尽くしていく。この挑戦がいつ終わるのか分からないが、ともに協力することでこれまで以上に強くなれると信じている」とコメントした。

被害を最小限に止めることが企業の姿勢ともなるが、有事の際だからこそとアクションを起こす企業もある。今後も企業やブランドのポジティブなステートメントに注目していきたい。

文=上沼祐樹、 サムネイルデザイン=高田尚弥

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