ビジネス

2020.04.15 11:00

新型コロナで企業は何を語るべきか。注目すべき世界のメッセージ8選


「想像の世界で旅を」ルイ・ヴィトン


世界の旅から得られるインスピレーションを訴えてきたルイ・ヴィトンが発信しているメッセージでは、いまは世界を旅することが困難な状況だと認めている。

それが故に、「いま最も大切なのは互いに支え合うこと、そして、共にこの苦境を乗り越えることだ」とステートメントを発信。「しばらくの間は想像の世界で旅をしながら、1日も早く安心して旅することができる日常が戻ることを祈りましょう」とくくっている。外出が制限されるなか、“想像の旅”の尊さと、顧客の安全と健康を慮るブランドの願いを認識させられる。

「巣ごもり」のインスピレーションを提供


忙しい現代人にとって考え方次第では、この巣ごもりは自分を見つめ直すいい機会になることも。普段できなかったことを思い出させるアイデアを紹介しているのが、写真共有サイト「Pinterest」が公開しているコレクション「Stay safe. Stay inspired.」だ。

子供向けのベーキングレシピや家族向けの映画のセレクト、筋力トレーニングの方法など、様々なアイデアが得られる。同社ならではのビジュアルの強さで、「巣ごもり」を楽しもうと奨励している。

昨日までは靴、今日はマスクを作る


スニーカーやアパレルで幅広い層から人気のニューバランスでは、世界的なマスク不足を解決すべく、マスクの開発・製造にふみきった。現在、アメリカの製造業と連携して開発中で、完成後は、病院・医療コミュニティに届けることを明らかにしている。ユニークなデザインも評判で、SNSを中心に大きな反響を得ている。

マスク製造を発表した際のメッセージがこちらだ。


「Made shoes yesterday. Making masks today.」(昨日(まで)は靴を作っていました。今日はマスクを作っています)

顧客や消費者、社会のニーズにブランドとして応えようという努力がにじむステートメントである。
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文=上沼祐樹、 サムネイルデザイン=高田尚弥

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