マネー

2020.04.14

【4月第2週資金調達まとめ】スマホ証券サービス提供の「LINE証券」、200億円の調達など

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クリングルファーマ


調達額:7億4000万円
調達先:HT Capital / OKBキャピタル / Yitu Capital / みらかホールディングス / りそなキャピタル / ベンチャーラボインベストメント / 千島土地 / 南都銀行 / 大阪大学ベンチャーキャピタル (その他個人投資家からの調達)

難治性神経疾患を対象とした治療薬の開発に取り組むスタートアップ。

同社は、再生治療薬HGFの医薬品化、及び制癌剤・血管新生阻害剤NK4の医薬品化を目指して、2001年に設立された大阪大学発創薬ベンチャーである。

同社が、新規バイオ医薬品として実用化を目指しているHGF(肝細胞増殖因子)は、生体内の再生修復因子としての役割を担っている。脊髄損傷急性期や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、急性腎障害といった治療が今まで難しかった疾患に対して、HGFは治療薬になる可能性を秘めており、同社は臨床実験などを通して研究開発を行っている。

HGFは肝臓、腎臓、肺、心・血管系、神経系などを含む様々な組織・臓器の再生・保護を担う内因性因子であることが既に判明している。HGFの医薬品化に成功することができれば、世界中に存在する難病の治療ができる可能性がある。

同社は2020年2月から4月にかけて、合計16億9千万円の資金調達を行っている。これらの調達資金によって、HGFタンパク質性医薬品の開発を促進するとともに、脊髄損傷急性期を対象とした第Ⅲ相臨床試験の準備と実施を進める方針を示している。

キャスター


調達額:6億円
調達先:STRIVE / 山口キャピタル

オンラインアシスタントをはじめとした人材事業運営を展開するスタートアップ。

主要サービスである「CasterBiz(キャスタービズ)」は、秘書、人事、経理、Web運用に関する様々な業務を、リモートで働くアシスタントに依頼できるサービスだ。アシスタントの採用倍率は1/100であり、優秀なリモートワーカーに業務を依頼できることが強みになっている。

また同社はホラクラシー型のフラットな社内構造を採用しており、リモートワークを始め、副業やフレックス勤務が可能だ。また、リモートワークができる求人に特化した採用イベントなども主催しており、これからの社会でリモートワークが当たり前になるよう、事業を推し進めていく。

2020年4月には、STRIVE、山口キャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施。今回調達した資金により、リモートワークの普及によりニーズが高まっているセキュリティシステム、リモートワーカー向けの業務管理システム、同社関連会社が運営するbosyu事業等に投資していく方針だ。

アイディア


調達額:2億4000万円
調達先:みずほキャピタル / スパークス・グループ

船のプラットフォームアプリ「Aisea」を開発するスタートアップ。

同社の提供する「Aisea」は、船舶事故の防止や操船時の安全確保を目的とした海洋プラットフォーム。スマートフォンやタブレットのアプリとして利用でき、航行支援システムと船舶運行管理システムを通じて、船舶の動静管理や音声コミュニケーションが可能。また、海上の工事領域、危険領域、浅瀬、マリーナなどの情報を可視化し、他船の動作を予測し衝突回避のアラートを出すなどのシステムも備わっている。

2020年4月には、スパークス・グループとみずほキャピタルから2億4000万円の資金調達を実施し、今後「Aisea」の海事産業全体への導入を目指す。また東京海上日動火災との資本業務提携も発表。これにより、「Aisea」を組み込んだ保険商品やサービスの共同開発を進める方針だ。

文=STARTUP DB

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