アーノルド・シュワルツェネッガー自演、在宅ワークアウト9種

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新型コロナ感染拡大による在宅期間が延びる昨今。映画「ターミネーター」で知られ、カリフォルニア州知事も務めた米国の俳優で元政治家のアーノルド・シュワルツェネッガー氏が、ある行動に出た。

無名時代は「46階分の階段」を駆け上がるエクササイズ


アメリカの投稿サイト「Reddit」、ならびにオンライン画像共有と画像管理サービスサイト「Imgur」で、ジムの会員費用を払えなかった若い頃の自らのビンテージ写真と、自宅で体型を維持するための自宅トレーニングアドバイスをアップしたのだ("Stay at home, stay fit")。

ワークアウトする若き日の彼の姿は、ぜひともオリジナルのサイトで確認していただきたい。

彼はここで「現在、世界で起きていることのほとんどすべては私たちの力では制御できないことだが、自分の制御できること、つまり自分自身の体力と健康を自宅で守ることに集中してほしい」と呼びかけている。なんと彼自身は、若く無名だった頃、ジムではなく、ニューヨークのパークレーンホテル、実に「46階分の階段」を駆け上がることで体型を維持していたというから驚きだ。



すべての筋肉をカバーする「9つのホームエクササイズルーティン」


投稿サイトで彼は、すべての筋肉をカバーする「9つのホームエクササイズルーティン」を公開している。それぞれ自分のコンディションに合わせて毎日、あるいは1日おきに行えばよく、初心者から上級者まで誰にでも使えるガイドラインだ(*椅子2つを使ったエクササイズは危険を伴う可能性もあるので、十分に注意して行っていただきたい)。



この9つのルーティンは、腕立て伏せ、腹筋、椅子1つで利用して体を持ち上げるエクササイズ、2つの椅子を使って体を上げ下げするエクササイズ、足を曲げて引き寄せる運動、棒を首の後ろに両手で持って体をひねるエクササイズ、スクワット、片足スクワット、そしてけんすいだ。

フルセットのワークアウトのメニューは以下のとおり(回数は初心者用/上級者用)。

1.腹筋:20回/50回
2.椅子2つの間で沈み込み:20回/50回
3.椅子2つの間でけんすい:30回/50回
4.背筋:30回/100回
5.膝を曲げての起き上がり:25回/50回
6.棒を使ったツイスト:25回/50回
7.スクワット:25回/50-70回
8.カーフ・レイズ(ウエイトをかけた状態での足首屈伸):25回/50回
9.けんすい:10回/30回



シュワルツェネッガー氏は、ふだんエクササイズをしていない人には、「実際のワークアウトに入る前、最初の数週間は動きにまず慣れること」を薦めている。

たとえばスクワット25回がきつい場合は、毎日続けられる回数に自分で減らすこと。そして、徐々に回数を増やしていくことをアドバイスしている。

プッシュアップがきつければ、最初は両手を床の代わりに台の上に置けばいい。椅子2つの間での沈み込みが辛ければ、両足を床に置いて荷重を減らすといい。「自分自身に合わせて調整することをためらうことはない。まずは始めることが肝心なのだから」とも彼は書いている。


映画「ターミネーター」では、未来から送られた殺し屋ロボットを怪演、圧倒的な人気を博した。

投稿サイトの若き日の彼の姿と、現在の彼からのメッセージを愛でるうち、苦難の時期にも頑強でいるすべを伝えようとする彼のリーダーシップが伝わってくる。現実の地球上でも彼は、われわれにとっての強いインフルエンサーかもしれない。

ちなみに「Reddit」の読者の多くが彼に「Reddit badges」賞を送っている(投稿サイトRedditには、優れた投稿に「募金」するシステムがある)が、彼はそれに答えて、「お金を使うなら、代わりに僕が管理している基金『After-School All-Stars』への募金を」と呼びかけている。

翻訳・文=石井節子

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