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2020.05.04 19:00

欲望、放縦、官能。淫らなランジェリーで「女性」を歓喜する

Agent Provocateur's Fall '19 campaign AGENT PROVOCATEUR

ピンクの異次元に一歩足を踏み入れると、そこにはランジェリーブランド「エージェント・プロヴォケーター」2019年秋のキャンペーンの淫らな世界が広がっていた。真実と虚構の狭間、現実と遊びの狭間に位置するファンタジーの世界には、もちろんルールなど存在しない。

「エージェント・プロヴォケーター」の創業者の1人は、あの有名デザイナーヴィヴィアン・ウエストウッドの息子だ。女性の魅力を讃えながら自由に解放することを信条に、刺激的なランジェリーを次々と発表している。



愛、ファンタジー、探検、興奮が混ざり合った妖しい雰囲気のなか、さまざまなタイプの女性たちが一糸乱れぬ動きで、このブランドにしかなしえないダンスと欲望の融合を見せつける。

飛び抜けた才能の持ち主、ダニエル・ポランコによる振付は、もう一人のあなたを出現させる。大胆で放縦、まさに蠱惑的で妖艶そのもの。そんなあなたが目の前にいる。



「2019年秋のキャンペーンは、新しい快楽主義から生まれたものだ。自分以外のことには目もくれず、肉体を限界まであらわにし、倒錯と性的魅力と喜びを臆することなく表現する。私たちはこのキャンペーンで、ダンスがどれぐらい人を元気にさせるか、エージェント・プロヴォケーターの製品を身に着けるとどれほど変われるかを追求しながら、女性たちの一体感を強く伝えたい。さまざまなタイプの女性たちが、『エージェント・プロヴォケーター 2019年』的な女性がどんなふうかを見せてくれるはずだ」。クリエイティブ・ディレクターのサラ・ショットンは語る。



2019年秋のコレクションは下着選びの冒険を後押しする。ただし、あなたが何を望んでいるにせよ、このコレクションがすべての抑制、すべての期待を破壊してしまうことだけは間違いない。写真を見ていただければわかるように、体の線がそのまま現れる構造を極限まで押し進めている。ウェストニッパーを締めたロズリンや、ハイネックの「着ていないも同然」のブラ姿のプルーデンス、飾りのついたマヌカ・ボディスーツなど、モデルたちが身に着けた特に目を惹く下着は、どれも女性らしい曲線を際立たせるようにデザインされている。



発表されたばかりのこのキャンペーンの噂が急速に広まっているのは、少しも意外ではない。今度も、このブランドの顔とも言える過去3回のキャンペーンの舵取りをした、シャーロット・ウェールズ、ダニエル・ポランコ、ウルシナ・ジーシと25人の女性という、女性だけのチームが主導している。25人の中には、ランジェリーに命を吹き込んでくれたバレリーナのゴナイトリー、双子のデュース・ラ・ドルチェ、スパイラル・アーティストのマダム・スパイラルが含まれている。



ナレーションの最中に流れるやみつきになりそうな音楽は、〈ハードライブ〉の『ディープ・インサイド』。その歌詞はこう問いかける。

「女性でいるってどんな気分?」その答えは? 「最高よ」それだけで十分ではないだろうか?

文=Felicity Carter 翻訳・編集=小林綾子/S.K.Y.パブリッシング

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