ビジネス

2020.04.12

資産急減でビリオネアの地位を喪失した世界の富豪たち

ウィーワーク共同創業者のアダム・ニューマン(Photo by Jamie McCarthy/Getty Images)


IPO撤回で失速したウィーワーク


一方、シェアオフィス事業を手がける「ウィーワーク(WeWork)」共同創業者のアダム・ニューマンも、現代を代表するスタートアップ経営者として脚光を浴びた後、その地位から転落した。

ウィーワークの企業価値は、昨年1月にソフトバンクが出資した時点で470億ドル(約5.1兆円)とされ、米国で最も高価値なユニコーン企業の1社となった。しかし、その後、ニューマンの常軌を逸した経営スタイルや、莫大な調達資金の私的流用が厳しい批判を浴びた結果、9月末にはIPO計画を撤回した。

そして、経営危機に陥った同社は筆頭株主のソフトバンクによる救済を受け入れ、アダム・ニューマンをCEO職から追放した。それに伴い、資産の売却を進めた同社は、昨年11月に全従業員の20%近くに及ぶ2400人のレイオフを宣言し、コスト削減により事業を立て直すと述べていた。

フォーブスは現在のニューマンの保有資産を7億5000万ドルと試算している。

編集=上田裕資

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