新型コロナで需要増の米食料品店 棚スキャンロボットが支援

(C) SIMBE ROBOTICS


タリーのデータは、顧客が店内でより簡単に商品を見つけることにも役立っている。シュナックス・マーケットはタリーの商品位置情報を顧客向けアプリケーションに統合することで、店舗のレイアウトにそれほど詳しくない買い物客と新人従業員の両方が、リアルタイムで正確な商品の位置を見つけられるようにしている。位置情報は、通路と棚のセクションまで表示される。

「買い物客にとって、在庫切れはいら立たしいこともある。私たちのデータからは、5人に2人の買い物客が、求めている商品の棚が空になっている状況に遭遇することが分かっている。これは、小売業者が単に在庫を最適化していないことが原因だ。タリーは、顧客が探している商品の在庫を確保し、価格を正しくつけて期待される場所に陳列するよう小売業者を支援することで、全体的な買い物体験を改善する」(ボゴリア)

販売業者はロボット工学に頼ることで、労働者を置き換えて雇用を失わせることなく、人間のチームメンバーに力を与えことができるとボゴリアは信じている。時間がかかる反復的な在庫業務をタリーのような技術に行わせることで、店舗の従業員はできる限り早く棚に商品を補充することなど、より優先度が高い仕事に焦点を当てられるようになる。

効率性を向上させ、店舗でのサプライチェーンの混乱を最小限にとどめる上で、技術への依存は今後増え続けるだろう。

翻訳・編集=出田静

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