八村塁xダルビッシュ有がライブ配信する時代に。5G+UGC配信権を確立せよ

八村塁(左)とダルビッシュ有。「読む5G」サムネイルデザイン=高田尚弥


八村×ダルビッシュに見る「インスタライブ」の可能性


素人がアプリを駆使し、気の利いたUGCを作成する…...そんな時代は瞬く間に通り過ぎ、現在のYouTuberたちを眺めても明らかなように、プロカメラマン顔負けのUGCが続々とリリースされている。
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先日インスタグラム上で、ダルビッシュ有が八村塁を誘って行われた「インスタライブ」は、UGCの可能性を感じさせる好例だ。

まず、そのライブ配信は2人がインスタにアクセスするトラブルから始まる。八村が画面上で待っているのだが、ダルビッシュがなかなかアクセスできない。視聴者がこのトラブルを心配し、その声が、続々とタイムラインにテキストでアップされる。ハラハラした臨場感もたまらない。

ダルビッシュがアクセスすると、画面にはぼさぼさの髪型で会話をかわす2人の姿が。普段メディアで取り上げられる姿とは異なる「アスリートの素顔」がライブで披露されるのだ。
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こうしてアスリートの日常を視聴できるコンテンツがストリーミングできてしまう時代だ。特に現在、新型コロナウイルスの影響で外出もままならず、時間を持て余したアスリートたちが、積極的に自ら発信を試みるケースが増えていると、元プロテニス選手からも知らされた。

ダルビッシュと八村のLIVEオンエアは1時間弱だったろうか。最後はダルビッシュが「オレ、そろそろ子供の面倒をみないといけないから、じゃあ」とオンエアは終了。アスリートたちのプライベートが覗ける、こんな面白い「番組」をテレビが作り出すことは可能だろうか。

旧メディアは、素人が映像を配信する際、映像のクオリティを保つための「編集力」が争点となると想定していた。しかし、ダルビッシュと八村のように、ストリーミングとしてオンエアし続けるだけでも、非常に興味深いコンテンツ提供が可能という好例だ。

スマホを始めとする5G端末とインスタのようなアプリの進化により、4マスを含めたメディアの存在意義が、再び問われる時代が迫っている。5G時代の到来により、UGCはさらなるメディアの変革を促す。

既存メディアが、UGCの取り込みに失敗すると、その地位をも脅かされかねない。そんな近未来図を次回は想像してみたい。

連載:5G×メディア×スポーツの未来
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文=松永裕司

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