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2020.04.12 06:30

コロナ危機がもたらす、米ドラッグストア業界への影響


CVSヘルス(CVS Health)やライト・エイド(Rite Aid)、ウォルマートなど、ほかのドラッグストア・チェーンも同様の状況に直面しているかどうかは不明だ。新型コロナウイルスの感染者数が3月に急増して以降、決算を発表した大手ドラッグストア・チェーンはウォルグリーンズのみである。

CVSヘルスは傘下に、薬剤給付管理会社ケアマーク(Caremark)や、全米3位の医療保険会社エトナ(Aetna)を擁しており、売り上げが影響を受けたとしても相殺される可能性がある。CVSヘルスは、5月6日に第1四半期決算を発表する予定だ。

しかし、CVSヘルスは3月末に、ドラッグストア・チェーン分野が被りうる「新型コロナウイルス感染症の悪影響」について警告を発している。

CVSは、米証券取引委員会(SEC)への臨時報告資料のなかで、以下のように書いている。「当社の事業、営業成績、キャッシュフローまたは財務状態に新型コロナウイルスによる影響がどのような打撃を与えるかについては主に、パンデミックの程度と継続期間、パンデミックが米国ならびに世界経済に与える影響、米連邦政府、州政府、地元自治体のパンデミック対応のタイミングと規模、有効性によって決まると考えている」

「そうした主要な要因は、当社の知識を超えており、コントロールが効かない。そのため現時点では、新型コロナウイルスによる影響が当社の事業、営業成績、キャッシュフローまたは財務状態に与える打撃を合理的に見積もることはできないが、その有害な影響は重大なものになる可能性がある」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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