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世界中で航空便の削減が続く中、アラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空は現在、拠点のアブダビからの運航を全面的に見合わせている。しかしフライト再開時には、同市の空港で導入される新技術により、乗客の体温や心拍数、呼吸数を監視できるようになる。これにより、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の初期症状を検知することが可能になるかもしれない。

オーストラリア企業エレニアム・オートメーション(Elenium Automation)が開発したこの技術は、チェックインカウンターや手荷物カウンター、保安検査場、入国審査場などに導入される予定だ。バイタルサインの異常が検出されると、手続きが停止され、ビデオ通話に切り替わるか、係員に通知される。

エティハド航空のイェルク・オッパーマン副社長(ハブ・ミッドフィールド運用担当)は「この技術は、病気の診断のため設計されたものでも、そうした用途を意図したものでもない。これは、全身症状を持つ人を特定し、医学の専門家による追加評価ができるようにするための早期警告機器であり、これによって複数の目的地に向かうフライトへの搭乗準備を進める人々に病気が広がるのを防げる可能性がある」と述べた。

「高度な空気再循環システムと衛生基準を持つ飛行機はこれまで長い間、病気伝染の場にはなってこなかった。私たちがこの技術を試験するのは、これが現在のCOVID-19流行だけでなく、乗客の渡航適性を評価して混乱を最小化する上で将来的にも役立つと考えているからだ。エティハド航空では、世界の航空業界が今回のような甚大な影響を将来のウイルス流行により受けないようにするステップとして、この技術を捉えている」(オッパーマン)

同社は、アブダビ空港で今月末から5月中まで、志願者を通して同技術の試験を行う。うまく行けば、フライトが再開された際に同港発の便で導入されることとなる。運航再開のめどはまだ立っていない。

編集=遠藤宗生

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