Disney+は米国では昨年11月に始動し、初日に1000万人の加入者を集めていた。調査企業Antennaによると、ディズニーのストリーミングは子を持つ親たちに特に人気だという。
ここ2週間ほどの間で、イタリアやフランス、英国などロックダウン体制下にある国でもDisney+のサービスが始まった。さらに、同じくロックダウン中のインドでも先週からサービスが始まり、800万人の会員を獲得している。
ディズニーの株価は今回の発表を受け、8日の時間外取引で7%近い上昇となった。
同社にとってストリーミング事業の好調は、非常に嬉しいニュースだ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ディズニーは世界各地のテーマパークを閉鎖させており、大ヒットが期待された新作映画の公開も延期している。
映画館の閉鎖が仮に夏まで続くとしたら、新作映画の公開の場としてもDisney+は重要な役割を担うことになる。ディズニーは既に、「アルテミスと妖精の身代金」を5月にDisney+で公開することを決定済みだ。
Disney+は現在、動画ストリーミング分野で3番目に会員数が多いプラットフォームとなった。首位のネットフリックスは世界で1億6700万人の有料会員を集めている。また、アマゾンのプライムビデオを視聴可能なプライム会員は、世界で1億5000万人に達している。
しかし、ネットフリックスやアマゾンの2社は10年をかけてようやく5000万人を獲得しており、ディズニーがわずか数カ月でこの数字を達成できたことは非常に意義深い。さらに、ディズニーは3000万人以上の会員数を誇るHuluを傘下に置いている。
米国のストリーミング分野には新たなプレイヤーの参入が続いており、5月にはHBO Maxが始動する。また、NBCユニバーサルはPeacockのベータ版を4月にローンチし、7月から本格的に始動する予定だが、目標会員数は立ち上げから4年間で3000万人という、やや控え目な数値となっている。