新型コロナで訴え、真のインフルエンサーたちから学ぶこと

影響力を高める日本のインフルエンサーたち(Shutterstockより)


「寂しいなら一緒に食べよう」渡辺直美の思い


世界を股にかけバラエティに富んだ活躍をしている渡辺直美が3月末にはじめた企画も、大きな反響を呼んでいる。「不要不急の外出をしていない方々、私と一緒にご飯食べようよ」と自身のインスタグラムで呼びかけ、ユーチューブ チャンネルの「NAOMI CLUB」にて、2時間に及ぶ生配信を複数回行っている。

どの動画も視聴者数は100万人を超える。動画では、自身が外出自粛をするようになり一人の時間が増えて感じた寂しさを、他の人たちも感じているのではないかと懸念し、はじめた企画だと明かした。



「コロナのせいでみんなで人を責めたり傷つけあったりするのは避けたいね」(インスタグラムの投稿より)。彼女らしい温かい思いが詰まった行動である。

世界の現状をリツイート。署名運動にも参加した水原希子


モデルの水原希子のツイッターを覗くと、コロナウイルスに関する数多くのリツイートで埋め尽くされている。海外の現状を通して注意喚起を促すものや、希望を持って乗り越える海外でのポジティブな様子など、非常事態を様々な角度から見た情報がたくさんシェアされている。
(水原希子がシェアした投稿)

4月1日にはツイッターにて「厚労省の『新型コロナ全国調査』を装う詐欺に注意喚起。LINE公式マークの有無をチェック」と詳細が書かれた記事と一緒に投稿した。

また、文化施設閉鎖を阻止するための助成金交付を求める署名活動「#SaveOurSpace」にも参加するなど、まさに「今できること」をインフルエンサーとして積極的に行っている。

若者に支持され続けるインフルエンサーとは


彼ら彼女たちの過去の投稿を見ていると、緊急性の有無にかかわらず、普段からポジティブな発信をしている。そのおかげで前向きな気持ちになったり、普段の生活では気づけなかった社会問題に目を向け始めたりしている人たちも少なくないはずだ。

冒頭でも触れたように、この5人のコロナに対する注意の呼びかけや情報のシェアは迅速で、先駆者的な行動だったとも言える。世界で活躍するインフルエンサーとして、普段から視野を広げて社会問題にアンテナを張っていたからこそ行動できたのではないだろうか。世の中に発信すべき情報とタイミング、そしてその努力に現代のインフルエンサーらしさを感じた。

SNSの成長により、情報量が増加しただけでなく、インフルエンサーたちの熱も汲み取りやすくなった。今の世の中にはネガティブな声やニュースによる「コロナ疲れ」が見られるが、5人のようなインフルエンサーによるメッセージと努力を真摯に受け止めて、1日でも早い収束に向けて行動したい。

文=裵麗善/Ryoseon Bae

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