ラスべガスのあるクリニックが、今の身長を伸ばせる脚延長術を発表した。財布には、人生最大の打撃を与えることになるかもしれないが、本来より15センチばかり背が伸びた自分に変身できるというのだ。
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所用時間は1時間半
冗談でも悪ふざけでもない。財布に7万5000ドルを入れて、クリニック「LimbPlastXinstitute」の扉を叩けばよいのだ。そうすれば、永遠に身長コンプレックスから解放される。
すでに注目を浴びているこの手術、約30人の男性が同意書へのサインを済ませたばかりか、大勢の人々が順番を待っている。
今回、クリニックの院長であるKevin Debiparchad博士が手術の詳細を教えてくれた。わずか1時間半の手術でオフィスに戻り、同僚をびっくりさせることができるというのだ。
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脚の骨を切断、伸縮可能な装置を挿入
体の中では何が起きるのかというと、脚の骨を切ってそこへ伸縮する装置を挿入するのだ。ただし、身長が伸びたことが一目で分かるまで1年近くかかる、という結果が出ている。
院長はこう説明する。「大腿骨か脛骨(下腿骨)のいずれかを切って装置を挿入します。この装置を調節し、ゆっくり骨を伸ばして身長をアップさせ、元に戻らないようにします。具体的な手術法は、X線をもとに大腿骨か下腿骨のいずれかの4~6カ所を小さく切開し、骨の空洞部分に装置を挿入します。装置は外部からリモコン操作できるもので、患者が自宅で動かすことができます。装着時には、装置の上下をネジで固定する。これを、両脚に行うのです」
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術後は少しばかりの我慢も必要だ。手術後には治療期間が続く。さらに、リモコン操作で1日1ミリずつ身長を伸ばすように管理するのは患者自身だ。
自分の骨の中に釘やボルトを仕込んだ「鉄人」になる心配はない。1年経てば、装置や固定具も外せるし、骨が生涯縮むことはないという。
「相談に訪れた人たちを含め、患者の9割以上を男性が占めます。ほとんどの方は平均7センチの身長アップを希望しますが、約12~15センチアップが叶います。特に男性にとって、高身長に見られたいという願望は、いつでも現代社会や世の中で注目度の高い話題として取り上げられます」