フォーブスの資産チームの一員として億万長者について執筆

Photo by Kevin Tachman / Getty Images

フォーブスは4月7日、毎年恒例の世界長者番付を発表した。世界最年少のビリオネアに選ばれたのは、昨年と変わらずカイリー・ジェンナーだった。

現在22歳の彼女は、本ランキングに登場する富豪のなかで最も若く、遺産相続ではなく自身の力で財を成したセルフメイド(叩き上げ)の資産家であり、保有資産が10億ドル以上に達するビリオネアだ。

リアリティ番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」で一躍有名になった彼女を億万長者に押し上げたのは、2015年に18歳で立ち上げたコスメブランド「カイリー・コスメティックス」での成功だ。

ジェンナーは2019年3月に初めてフォーブスの世界長者番付入りを果たし、同年11月にカイリー・コスメティックスの株式51%を化粧品大手のコティに6億ドル(約650億円)で売却することに同意した。今年1月に完了した売却手続きで、カイリー・コスメティックスの企業価値は約12億ドルとされた。

彼女が株式の売却で得たキャッシュと、持ち株の評価額の合計は10億ドルに達している。ジェンナーは現在、世界に2095人存在するビリオネアのうちの一人だ。

「こんな未来が待っていることを想像もしなかった」と、彼女は2019年3月のフォーブスの取材で述べていた。「でも、認められたことは嬉しいし、よくやったって褒められた気がする」と彼女は話していた。

2014年にコスメ事業を立ち上げた彼女は、モデル業で得た25万ドルの資金を用い、自身のブランドの口紅の販売に乗り出した。1セット29ドルで販売されたコスメキットは、初回の1万5000個が瞬く間に売り切れ、その後の数カ月でさらに50万個を販売した。

ジェンナーのアイテムはSNSのフォロワーの口コミで売上を伸ばし、一人の社員も雇わずに事業規模を拡大した。彼女の母親のクリス・ジェンナーが経理を担当し、製造やパッケージング、セールスや発送は全て外部企業に委託した。

当初は商品の全てを自身のウェブサイトで販売していたが、2018年の末にUlta Beautyと独占契約を結んでからは、同社のサイトでの販売も始動させた。

ザッカーバーグを破り最年少で資産10億ドル超え


ジェンナーはその頃、米国版フォーブスの2018年8月号の表紙に登場し、間もなくビリオネアランキング入りが期待される、若き富豪としてインタビューに応えていた。当時の彼女の保有資産は9億ドルとされていた。

その数カ月後にジェンナーは初めてフォーブスの世界長者番付入りを果たし、史上最年少の21歳でビリオネアの地位を獲得した。それまでの最年初記録は23歳で資産10億ドル超えを達成したマーク・ザッカーバーグだった。

現在、30歳以下のビリオネアは彼女も含め、世界で10人しかいない。そのうち7人は遺産相続で富豪になった者たちであり、セルフメイドは3人だけだ。

ジェンナーと並ぶセルフメイドの若き富豪には、決済企業ストライプを立ち上げた資産32億ドルのジョン・コリソンや、スナップチャットを創業した資産19億ドルのエヴァン・シュピーゲルらが居る。ただし2人とも現在29歳で、ジェンナーより7つ年上だ。

編集=上田裕資

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