調査会社Gリサーチのジョン・ティンカーが6日に公表したリポートによると、今シーズンが7月4日に開幕し、通常の約半分の80試合が実施されるといった想定の下で、ブレーブスの年間観客動員数は63万人と昨年の265万人から大幅に減少すると見込まれている。
これにより、チケット収入や放映権料、スポンサーの協賛金などからなる収益も、昨年の4億3800万ドルから今年は1億7400万ドルに落ち込むと予想される。
一方、選手の報酬費用は8600万ドルと5割減にとどまり、営業経費と販売費および一般管理費も1億4600万ドルと4割減の見通し。その結果、昨年は2400万ドルの黒字だったEBITDAは5900万ドルの赤字に転落することが見込まれる。
ティンカーによれば、球団のほか球場やホテルなどを所有するリバティー・ブレーブス・グループ全体でも、今年の収益は2億600万ドルにとどまり、営業損益は3600万ドルの赤字になる見通しだという。
ティンカーは6日、リバティー・ブレーブス・グループの企業価値評価を2億4000万ドル(1株当たり4ドル)引き下げたが、そのトラッキングストック(連動株)は引き続き推奨銘柄としている。
同社の親会社であるリバティー・メディアは同日の米株式市場で前営業日比6%高となったが、伸び率はS&P500種株価指数の7%を下回った。