拒絶に対処する5つの生産的な方法

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プライベートでも仕事でも、拒絶を経験することは避けられない。しかし、生産的に処理されなければ、拒絶からは破壊的な結果がもたらされかねない。

どのように拒絶に対処するかにより、最終的には回復力と成功するかどうかが決まるが、落胆に対して陽気に対処することが常に楽とは限らない。大きな拒絶を経験した場合は特にそうだ。それでは、拒絶に対応する最善の方法にはどのようなものがあるだろうか? ここでは、拒絶に対応する5つの生産的な方法を挙げる。

1. 自分と相手の両方が関係していることを理解する


組織心理学者のアダム・グラントは、米紙ニューヨーク・タイムズに執筆した記事で、拒絶された経験から立ち直ることについて書いている。彼が議論したポイントの一つは、拒絶にうまく対処するには自分か雇用主の一方を責めるのではなく、両者が一緒に機能しなかったと捉えなければならないことだ。グラントは次のように述べている。

「拒絶は多くの場合、人との関係性の中で、一致している部分が少ないことにより生じる。あなたの価値観が面接官のものと合わなかった、あなたのスキルがその仕事に適切ではなかった、関係性が悪化しているパートナーの好みと、あなたのぼろぼろの会議Tシャツが合わなかったなどだ」

またグラントによると、応用心理学ジャーナル(Journal of Applied Psychology)に掲載された2017年の調査では、関係者のみを非難するのではなく、関係の障壁になっているものを原因として考えることが習慣となっている場合、諦めることが少なく、改善の意欲が上がることが示されている」

2. 自分自身を見つめる


米誌タイムは、仕事で不採用になったり昇進できなかったりした場合、自分自身を見つめ、今の仕事や望む仕事がニーズを満たせるかを確認することを勧めている。ニーズが満たせない場合、変化を起こすことを考えるときだろう。

この「The Secrets to Dealing With Rejection, According to Experts(専門家に聞いた、拒絶に対処する秘密)」と題する記事では、「愛する仕事は、自信を構築することにより、重要な点であなたを満たすことができる。役職など、いくつか要件を満たすようなものに基づいて自己の価値を測らずに、意義のある仕事を楽しんでいるからだ」と述べている。

「これは、前向きな独り言を言ったり自分への思いやりを持ったりすること(鏡の中の自分に褒め言葉をかけることさえ含まれる)とともに、拒絶の認識を『目標への障壁』から『ピボット(旋回)』に変えることができる」
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翻訳・編集=出田静

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