ニューバランスは、新型コロナウイルスの感染拡大に対応したこの取り組みを「メード・メディカル」と呼んでいる。マッコイによれば、つくるのは当面マスクだけだが、社内では3Dプリンターなども活用して、医療用ガウンやシューズカバーなど、ほかの個人用防護具の試作にも取り組んでいるとのことだ。
マスク提供の仕方や開始時期については、マサチューセッツ、メーン両州側と協議しているところだという。最初の生産分は一般向けなので、自社のコストをカバーできるぎりぎりの価格で販売する場合もあれば、寄付する場合もありそうだという。また、引き続きデザインや材料の仕様を見直し、できれば米食品医薬品局(FDA)の基準を満たし、現場の医療従事者に自信をもって使ってもらえる製品を作りたいとしている。
マッコイは、この取り組みは「できるだけ多くの人の必要に応えようとするもの」だとの見方を示し、後のことはあまり考えていません。今、ここで、できる限り多くのものを作り、できる限り多くの人を助けたいのです」と述べている。