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ドキュメント 教育革命の最前線から


今回の新型コロナウイルスについての状況も、その子にわかる範囲できちんと伝え、家庭でできることを一緒に考える必要があるという。

「いま、どんな状況なのか説明をしたうえで、『じゃあ、何ができるかな?』と子どもたちと一緒に考えてみてほしいと思います。『子どもは勉強してなさい』『いいから宿題やりなさい』ではなく、『洗濯ものをたたむのを手伝ってくれる?』『一緒にお料理をしてみる?』など、家族の一員として頼りにして、声をかけてあげてほしい。

役に立っていると思えることがあると、子どもたちは自信を持つことができます。『せっかくの機会だから何かできるようになるといいね』と声をかけることで、子どもたちの希望にもつながっていくと思います」

大人でさえ先の見通しが立たないが、期せずしてできた家族一緒に過ごす時間に、「いままでできなかったことができるようになる」とすれば、それはきっと希望につながる。義務として「これを絶対に手伝いなさい」ではなく、一緒に考えて、子ども自身がやってみたいことにチャレンジするという、彼らが自ら動く気持ちも大切にしたい。

「長期の見通しが立たないときには、『今日はこういうことができるといいね』『明日はこういう楽しいことをしようね』『1カ月後にはこういうことができるようになったらすごいね!』など、日々が楽しくなるような今後の見通しを立てていくといいと思います」

子どもたちの間違いにバツはつけない


このような状況で、親としていちばん気になるのは家庭学習についてではないだろうか。集中力が続かず、すぐにゲームを始めてしまう、なかなか勉強がはかどらないという声も多い。副島さんが病院での学習から応用できる家庭学習のヒントを話してくれた。

「子どもたちが学校でなぜ勉強できるかというと、友達と一緒に勉強するからです。今回のことで、僕の知り合いの医師が、『勉強なんて、学校に行かなくてもいいよね。不登校の子も減るしね』と言っていました。しかし、僕はそうではないと思っています。

もちろん、なかには、誰もそばにいなくても1人で集中して黙々と勉強できるタイプの子どももいます。しかし、僕が25年間、教師をやってきたなかで感じるのは、多くの子どもたちは1人で勉強することは難しい。特に低学年ほど難しいということです」

文=太田美由紀

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