マネー

2020.04.07 18:00

【4月第1週資金調達まとめ】無料送金ウォレットアプリ運営のKyashが総額47億円の調達など


Cogent Labs


調達額:14億円
調達先:iホールディングス / アイザワ・インベストメンツ / コムチュア / 三井住友トラスト・インベストメント

コロンビア大学を卒業した後日本でモルガン・スタンレーMUFG証券にてマネージングディレクターとして株式トレーディング本部を牽引した経歴を持つエリックホワイトウェイ氏とセールスフォース・ドットコムにて創業当初より15年間SaaS業界における急速な成長に貢献した経歴を持つ飯沼純氏によって設立されたスタートアップ。

メンバーは世界中からAIの研究者やエキスパートが集まっている。主な事業はAIで手書きの文字をデータ化することが出来る「Tegaki」の運営。「Tegaki」を活用することで従来手間がかかっていたデータ入力業務の効率化とコスト削減が可能となり労働生産性の向上を実現することが可能。認識率は99%と高精度な技術を持ち合わせている。

また大量の資料から必要な情報を素早く取り出す文書参照ネットワーク「Kaidoku」の運営も行なっている。最後に同社の提供する予測エンジンである「Time Series Forecasting」は同時に大量の高次元市場データを取り込み、迅速かつ高精度に予測することが可能な予測エンジンになっており、従来の統計的手法では得ることができなかった新たな知見や、短期的・長期的なパターンを検出することが可能となっている。

2020年3月には、国内外の引受先より14億円の第三者割当増資を実施。今回の資金調達を含め、累計の資金調達額は42億円にのぼる。今回の資金調達により、自然言語処理プラットフォーム「Kaidoku」を中心としたプロダクトの強化と、韓国を中心としたアジア市場への海外事業展開を加速する方針。

Activ8


調達額:10億円
調達先:Too / ホリプロ / 小学館

バーチャルタレントのプロデュース・企画・運営に特化したスタートアップ。

主な事業はVR・AIなど先端技術を活用したアニメーション番組の企画や運営であり、世界で初めてバーチャルYouTuber「キズナアイ」をプロデュース、マネジメントしていることで注目を集めた。

2019年5月の時点でチャンネル登録者数は260万人を突破するなど、現在世界的にも多くの注目を集めている。

2018年5月にはバーチャルYouTuberやバーチャルライバー等として活動しているバーチャルタレント本人や、バーチャルタレントを運営している、またはこれから始めたい個人・チームなどを対象にした支援プロジェクト「upd8」をリリースした。

2020年4月には、小学館、Too、ホリプロを取引先としシリーズCで約10億円の第三者割当増資を実施。この調達を通し、バーチャルタレント事業だけではなく、5G時代到来に向け、VRライブシステム「Spectacle(仮称)」をはじめとするxRコンテンツ事業、海外事業展開を加速させる方針だ。
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文=STARTUP DB

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