ビジネス

2020.04.06 16:30

アップルが医療向けフェースシールド製造、毎週100万台を寄贈

アップルCEOのティム・クック(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

アップルCEOのティム・クック(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

間もなく廉価版的iPhoneの「SE2」を発表すると期待されるアップルが、意外な新製品を発表した。同社のティム・クックCEOは4月5日、新型コロナウイルスの感染拡大に対処する医療従事者向けに、医療用マスクや顔全体を覆うフェースシールドを提供するとアナウンスした。

クックはツイッターの投稿で、既に2000万枚以上のマスクをサプライチェーンから調達したと述べ、フェースシールドの増産を進めていると明かした。「当社は政府の各機関と密接な協議を重ね、医療物資の寄贈を進めてく」と彼は宣言した。

アップルのフェースシールドは、イケアの家具のように平たく梱包して出荷することが可能で、組み立ては2分以内に完了するという。同社は既に100万個以上のフェースシールドを出荷済みで、今後も毎週100万個を米国内に出荷し、将来的には国外にも提供していくという。

「当社は設計やエンジニアリング、パッケージング、オペレーションの各チームが一丸となり、フェースシールドを医療従事者向けに提供する試みを始動させた」とクックは述べた。

初回生産ロットのフェースシールドは既にサンタクララのカイザー病院に届けられたという。クックによると、アップルは医療従事者を支援するため、素材の調達や組み立てを米国や中国のパートナーに依頼したという。

アップルは今後も新型コロナウイルスとの戦いに向けて、国際的レベルで製品の寄贈やサービス提供などの支援を行っていくという。

編集=上田裕資

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