キャリアで避けるべき、よくある5つの過ち

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アルバート・アインシュタインはかつて「間違いを犯したことがない人は、新しいことに挑戦したことが全くない人だ」と述べた。キャリアで間違いを犯したことがない場合、実は挑戦していないことを示している。挑戦していない場合は成功もしない。

私たちは人間なので、仕事での間違いもよくあることだ。しかし、こうした間違いから学ぶことはそれほどない。ここでは、よくあるキャリアの5つの過ちと、それを避けるためにできることを紹介する。

1. 給料だけで決断を下す


よくあるキャリアの過ちの一つは、報酬だけに焦点を当てることだ。仕事やキャリアを選ぶときには、給料や手当以外にも考えるべきことがある。多くの人が、職場の環境や成長の機会、生活の質、上司との相性などの側面を見逃している。

給料だけを見ることで視野が狭くなり、内定を客観的に見ることが阻まれかねない。誰しも収入が増えることを望んでいるが、給料が増えたからといって、仕事で成長するのに最適な位置に着けるわけでも、仕事への満足度が上がるわけでもないことを覚えておくこと。

2. 自分の価値を理解していない


よくあるキャリアの過ち2つ目は、自分の価値を理解していないことだ。多くの従業員や起業家は、自分のプロフェッショナルとしての価値を理解していない。自分にどのようなスキルと才能が備わっているのか、似たような仕事をする同僚と比べてこれにどれほど価値があるのかを知ることで、優位性を持つことができる。

自分が達成したことを記録するようにしよう。高い成績を一貫して出し続けたのはどの分野だろうか? 最も重要なこととして、自分にふさわしくないものには甘んじないこと。自分の重要性と、自分にもたらすことのできる価値を自分自身が理解していない場合、他の人も理解しようとはしないはずだ。

3. キャリアが直線的なものだと思い込む


求人市場は常に変化するようになり、非直線的なキャリアが今では普通になっている。30年間同じ会社で勤務し、企業の出世の階段を上って退職し、かなりの年金をもらう時代は過ぎ去った。その後、出世の階段は崩壊してしまった。

その代わり、デロイト元副会長のキャシー・ベンコが「企業の格子」と呼び、フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)が「ジャングルジム」と呼ぶものが出てきた。キャリアの前進はもはや企業の中でしっかりと定義されなくなったため、現代では労働者が自身のキャリアの成長を管理する責任が増している。
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翻訳・編集=出田静

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