第2志望の企業から先に内定が・・・ 解決の4つのステップ

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応募した全ての仕事で内定を得られるわけではなく、全ての仕事が自分の基準を満たすわけではない。そのため求職者は、常に複数の求人の選択肢を持っておきたいはずだ。

特に大きな間違いの一つは、面接の待ち時間を生産的な転職活動で埋めるのではなく、1度に1つしか面接を受けないことだ。複数の求人をやりくりする場合、複数の採用スケジュールを調整することになる。一部の雇用主は他社よりも早く決断を下すかもしれない。ある企業から内定を受けたけれども、第1志望の企業の結果がもうすぐ分かる場合はどうすればよいのだろう?

私は以前ある求職者から、次のようにうれしいが難しい状況について相談を受けた。彼女はある会社から内定を受けていて、もう一つの企業では全ての面接を終えたばかりだった。内定を受けた仕事は長期の臨時採用で時給制だった。一方第1志望は、月給制の正社員職だった。

内定を危険にさらすことなく返事を保留するには一体どうすればよいのだろう? 夢の会社に決定を急いでもらうにはどうすればよいのか? 第1志望を待つことにして、その結果どちらも失ってしまったら──?

ここでは、一つの内定を保留にし、もう一つに決断を急いでもらう4つのステップを紹介する。全てのコミュニケーションは、電話をかけるか直接会って進めるべきである点を覚えておくこと。電子メールで交渉してはいけない。声を通じてコミュニケーションを取れば、相手の反応を見たり聞いたりすることができ、あなたの方でも正しい口調で伝えられる。

1. 応募しているそれぞれの仕事のスケジュールを確認する


知っておくべき締め切りはいくつかある。第1志望の企業はいつ決断を下すのだろうか? あなたの面接は終わったけれども他の候補者が遅れていて、会社は全員の面接を終えてから決断を下したいと思うかもしれない。また第2志望の企業は、あなたがいつ入社することを必要としているだろうか? 勤務開始日がかなり先の場合、返事を先延ばしにするよう交渉できるかもしれない。推測せず、具体的なスケジュールを各社に尋ねよう。

2. 第1志望と第2志望の決断時期が重なるよう調整する


第1志望の会社がプロセスを急ぎ、第2志望の会社が待ってくれる場合、決断の時期が重なるように能動的に決定プロセスを管理する。

第1志望の会社に、内定の返事をいつまでにしなければならないかを伝え、緊急性を理解してもらおう。最後通告をしていると思ってほしくはないため、丁寧に伝えつつも断固とした態度を取ろう。「御社が第1志望なので、他社からの内定への返事を1週間待ってもらうよう交渉しました。しかし、御社での採用がかなわない場合はこの内定を諦めたくありません」と言えるかもしれない。

第1志望の会社は、今後のキャリアを考える必要性を理解してくれるはずだ。そうでなければ、その会社にそれほど関心を寄せるべきか考えよう。
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翻訳・編集=出田静

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