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米科学誌サイエンティフィック・アメリカン・マインドによると、すべきことを先延ばししたせいで経済的損失が生じた経験がある人は約40%に上る。

常日頃から物事を先延ばしにしていると、金銭面や対人関係、健康で大きな影響が生じる。時々の先延ばしなら普通だが、日々の生活にしみついていて、自分でもその影響があることを感じる人は、そうした習慣を変える努力をするべきだ。

私は、自己啓発支援企業ドリーム・スプリント(Dream Sprint)を創業したダリア・ツベンジャーに、彼女が先延ばしをする顧客をどのように支援しているかを聞いた。ツベンジャーは、スタンフォード大学や世界トップの神経科学者から学んださまざまな脳の活用方法を駆使し、最高の精神的パフォーマンスを達成できずに物事を終わらせられない数百人の人々を助けてきた。

以下に、先延ばしにする癖が生活に支障をきたしていると思う場合にできることとしてツベンジャーが挙げた4つのことを紹介する。

1. 曖昧な目標を持たない


「私たちの脳はカーナビのように機能する。明確な目的地がなければ、そこへの到達のため最適化ができない。一日の初めに『私がきょうやりたい最も大切なことは何だろう』と自問し、それを優先しよう」

やるべきことを頭の中にとどめず、リストにすることが重要だ。リストにすれば、どれが最も重要かを決められる。目標に近づけるような項目を選ぼう。やるべきことが多いものの、それをしても目標には近づかないと感じるなら、リストから外すかアウトソースをしよう。

2. 自分が怖いものを挙げる


「私たちの脳は素晴らしくできていて、全ての潜在的な脅威を消すことで、命と身の安全を守っている。私たちの祖先は、何らかの脅威(例えばトラなど)を見たら、脳と体は『戦うか逃げるか』の反応を起こしていた。現代人でも、脳が仕事を『脅威』と感じたときに同じことが起き、脳は私たちがその『脅威』に近づかないようにするため、先延ばしをする。時に、自分が何を恐れているのかを知らないまま、怖いと思う作業を遅らせてしまう。これは生物学的な反応だ」

これを解決するには、10分間の時間を取って、自分の仕事の作業や成果について特に恐れていることを書き出そう。ささいに思えるものでも書き出し、表面上では分からないことをはっきりさせること。

「私の顧客にはこれが魔法のように効く。最近の顧客の一人は、ソーシャルメディアのチャンネルのためのコンテンツ作成や人材募集中の新役職の職務内容説明作りを先延ばしにしていた。私たちは、彼女が自分のコンテンツについて人がどう思うかを恐れていたことを突き止めた。自分に十分な専門知識がなかったらどうしよう? あるいは、時間をかけて人を採用したのに仕事ができない人を雇ってしまったらどうしよう? これらは単に、彼女が持っていた恐怖だった。それを認識した途端、彼女の生産性は大きく上がった」

編集=遠藤宗生

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