ビジネス

2020.04.06 06:00

海外スマホ事業が失速、ファーウェイが直面する厳しい現実


2020年の中国国内のスマホ市場は競争がさらに熾烈化することが予想される。さらに、企業規模がファーウェイよりはるかに小さいシャオミは、自由自在に海外市場を開拓している。

一方で、ファーウェイのシューは、「海外事業での事業環境は、ますます複雑さを増す」と述べた。ファーウェイは中国を代表する企業としてのイメージが強く、外国政府からの制裁対象になりやすい。

一部の報道によると、中国政府がコロナウイルスの感染者数を過少申告していたとされる問題を受け、英政府がファーウェイの5Gネットワークへの参入容認を撤回する可能性があるという。

シューは、記者から米政府の制裁がさらに強化される可能性を指摘されると、「サムスンや台湾企業から部品を調達できる」と述べ、大きな問題にはならないと回答した。しかし、シューは、今年の年初の社員宛ての手紙の中でこう述べていた。「2020年は会社にとって地獄のような年になり、生き残ることが最優先になるだろう」

シューの発言や事業の詳細に目を配ると、ファーウェイが置かれた非常に厳しい状況が見えてくる。

編集=上田裕資

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