ビジネス

2020.04.04

ビーガン店のフランチャイズ、注目の成長分野に

Nina Firsova / shutterstock.com


ファストフードやカジュアルダイニング業界でのフランチャイズ展開が、事業本部(フランチャイザー)と加盟店(フランチャイジー)の両方にとって魅力的な機会となることは、周知の事実だ。最初にしっかりとしたレシピ作りができれば、そのモデルを多くの店舗で簡単に再現できる。ファストフードはその便宜性をもってして、英国と同じく米国でも大きな関心を集め続けている。

ビーガンフランチャイズの真のサクセスストーリーはコッパー・ブランチ(Copper Branch)だ。同社は加盟側から事業本部側へと転向した興味深い例でもある。創業者のリオ・インファンティーノ最高経営責任者(CEO)は、マクドナルドの副店長としてフランチャイズ業界で働き始め、そこからサブウェイのフランチャイズネットワーク下で複数店舗の経営者となった。

コッパー・ブランチは、自分のブランドを作りたいというインファンティーノの起業願望から生まれた。同社は2014年、カナダに初店舗をオープンさせ、2015年にフランチャイズ展開を始めた。同社のフランチャイズ店舗は現在、世界に約50店舗あり、これからも急速な成長が見込まれている。

私たちは今、ミレニアル世代による運動の真っただ中にいる。世界で最も影響力のある消費者と考えられるミレニアル世代は現在、家を購入し、家族を持ち始め、起業も始めている。ミレニアルは菜食運動をけん引する世代としてみられており、信頼でき、自分と同じ哲学や信念を持つブランドに金を使いたいと考えている。

ミレニアル世代は、新興ビーガン企業にとって格好の顧客となるだけでなく、ビーガンのフランチャイズにとっても理想的な加盟店となるのだ。植物の力をミレニアル世代の力と組み合わせることが、将来のフランチャイズ成功の秘訣(ひけつ)となるだろう。

編集=遠藤宗生

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