人口13億人の巨大市場
一方で、ネットフリックスやアマゾンらも、インド市場での敗退が決まった訳ではない。ネットフリックスは、ボリウッドとして知られるインドの映画業界の幹部らへのアプローチを続けており、アマゾンも同様な動きを進めている。
もう1つ、別の要素としてあげられるのは、中国の動画ストリーミングのiQiyiやWeTVも最近になってインド市場への注力を進めていることだ。この2社は、広告つきの無料プランと有料プランをインド市場で用意している。
インドの動画ストリーミング市場は、今後ますます競争の激化が進む見通しだ。しかし、人口13億人を超えるインド市場は、巨大な成長ポテンシャルを秘めており、いずれの企業にも一定の成功を収めるチャンスが残されている。
ネットフリックスがインドで市場のトップになる可能性は低いが、それでもなお十分な売上を獲得する機会はある。
一方でディズニーは、強大な地盤を誇るホットスターの力を借り、自社のコンテンツの強みを活かして、他の米国企業の追随を許さないポジションをインドで維持していくだろう。ストリーミング戦争がグローバルに拡大するなかで、ディズニーのインド市場におけるリードは今後、非常に大きな意味を持つことになる見通しだ。